■瑞宝双光章(調停委員功労)
現調停委員 名島 ゆかりさん(70歳・福成)
名島さんは、平成11年10月から現在まで25年にわたり調停委員を務めています。
調停委員は裁判とは違い、話し合いで揉め事を解決するための調停において、双方の言い分や気持ちを聴き、合意の成立に向けた仲介の役割を果たします。最初はお金等に関する揉め事を担当する民事調停委員として活動を開始し、その後離婚や遺産相続などの家族・親族間の揉め事を担当する家事調停委員も担うようになりました。
事案を担当するときには双方の気持ちを汲み、今後の関係性も考慮しながら互いの意見を傾聴し、これまでに培ってきた知識や社会的な共通理解などを使って、もう一人の調停委員や裁判官との協議の上で解決に導けるよう心がけてこられました。また、平成17年からは消費生活専門相談員としても活動し、この経験も調停委員としての話術の研鑽につながったとのことです。「当事者の方たちが自分たちでは解決できなかったことが、調停手続きによって最後は互いに譲り合って上手く解決できたときは喜びがあります。話し合ってトラブルを解決する“調停”という手段があることを広く知っていただければ」と話されました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>