文字サイズ
自治体の皆さまへ

3月定例市議会報告(3)

4/45

鳥取県境港市

◆共生社会の実現に向けて
男女共同参画につきましては、男女共同参画の推進に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための計画である「第4次男女共同参画推進計画」を策定します。
また、「境港市男女共同参画センター」が開設20周年を迎えることから、記念行事を開催し、さらなる男女共同参画の推進に向けた啓発の機会とすることとしております。
障がい者施策に関する基本的な計画である「境港市障がい児者プラン」の全面改定を行います。障がい福祉団体からの意見や県内の障がい者手帳所持者などへのアンケート調査の結果等を踏まえ、障がい者施策の基本的な方向性、地域生活への移行目標や障がい福祉サービスの見込み量について定めてまいります。
また、障がい福祉事業所の空き部屋を活用し、強度行動障がいの方が日中に安心して過ごす場を提供する事業に取り組みます。当事者の気持ちの安定を図りながら、通所系サービスの利用に繋げてまいりたいと考えております。
本年は、中国・琿春市との友好都市提携30周年の節目の年を迎えます。
これまで、本市と琿春市は、代表団や職員の相互派遣、中国語講座などを通じた市民交流、技能実習生の受け入れなど、交流を重ねてまいりました。
近年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、相互訪問はできていませんが、中国語を学習している市民や高校生がオンラインで交流するなど、友好の歩みを続けてまいりました。
これまで両市が育んできた友好と交流の歴史を振り返るとともに、今後一層の交流促進と相互発展を願い、10月に琿春市代表団をお招きし、友好都市提携30周年を祝う記念行事を開催することとしております。

■「さかな」「鬼太郎」「港」を生かしたまちづくり
◆観光振興
水木しげるロードは、昨年の年間入込客数が3年ぶりに100万人を突破するなど、賑わいが戻りつつあります。
本年は、水木しげるロードがオープンしてから30年の記念すべき年であり、さらには、映画版「ゲゲゲの鬼太郎」の公開や、水木先生の代表作のひとつ「悪魔くん」のオンデマンド配信も控えております。
こうした好機を逃すことなく、30周年を記念したイベント等の実施に加え、「さかなと鬼太郎のまち境港市」の魅力や、水木しげる記念館の再整備に関する情報発信を行うとともに、境港観光協会や水木しげるロード振興会をはじめ地域の方々と連携しながら、誘客促進に取り組み、本市並びに水木しげるロードが国内外から注目を浴びる年にしたいと考えております。
水木しげる記念館の再整備につきましては、本年度中に設計業務を終え、4月から既存建物の解体工事に着手することとしております。
3月9日から約1年間休館しますが、「水木しげる先生が歩んだ100年を継承し、次の100年へ想いをつなげる文化観光創造拠点」として整備し、国内外からより多くの方々にお越しいただける施設となるよう、「水木しげる記念館再整備事業DBO共同事業体」と連携しながら、令和6年春のリニューアルオープンを目指し、整備を進めてまいります。
また、教育旅行の誘致につきましては、本年度、山陰両県の小・中・高等学校から本市を訪れた児童・生徒に、クーポン券を交付する「境港市教育旅行誘致促進事業」を実施し、多くの方にご利用いただきました。
令和5年度は、水木しげる先生の戦争体験を通じた平和教育動画を制作することとしており、教育旅行でお越しいただいた方々や、市内の小学校での出前授業で活用するなど、幅広い世代の方々に、平和の大切さを伝え、考えていただくツールにしたいと考えております。
国際クルーズ船につきましては、現時点で、3月下旬から11月までに28回の寄港が見込まれています。また、空路では、台湾からのチャーター便が3月から4月にかけて4往復運航され、さらに、米子・ソウル便においては、定期便再開の足掛かりとなるチャーター便が4月に7往復運航されることが決まるなど、明るい兆しが見えています。
また、米子・羽田便も一年を通じて、6便が運航されることとなりました。鳥取県や境港管理組合、中海・宍道湖・大山圏域観光局など、関係機関とともに、境夢みなとターミナルや米子鬼太郎空港を活用し、国内外から圏域への誘客促進に取り組んでまいります。

◆産業振興
水産業につきましては、境漁港における令和4年の水揚量は、前年比11・9%増の10万4900トン余で、4年ぶりに10万トンを上回り、全国第4位となりました。水揚金額は、前年比22・1%増の216億円余となり、3年ぶりに200億円を上回り、全国第5位となりました。
境漁港の高度衛生管理型漁港・市場整備につきましては、「かにかご上屋」と「7号上屋」が整備される予定となっております。引き続き、水産事業者が電動フォークリフトなど必要な資機材を導入する経費に助成し、高度衛生管理型市場への円滑な移行を支援してまいります。
魚食普及については、次世代を担う子どもたちが地元でとれた魚に親しみ、水産業に関心を持てるよう、漁港見学や魚の料理体験などを実施するほか、大人を対象に、魚の料理教室を行ってまいります。
引き続き、鳥取県や水産業界と一丸となり、安全・安心な鮮魚、水産加工品および産地境港を全国に売り込んでまいります。
Sea級グルメ全国大会については、令和6年度に本市での開催が決定しております。令和5年度は、10月に行われる静岡県沼津市での大会に参加し、本市の水産物の魅力と境港大会を全国にPRしてまいります。
農業振興については、鳥取県など関係機関と連携し、新規就農者や認定農業者などの担い手に対し、農地の集積や機材導入経費への助成など、農業経営の安定化や強化に向けた取り組みを支援してまいります。
また、弓浜干拓地の営農基盤の強化に向けて、中海干拓地営農組合等が行っている輪作営農や、排水改善・耕作条件改善などの取り組みに対して、引き続き国や県と協調して支援してまいります。
令和5年度は、機械導入を進め、石礫の除去や、農地の凹凸を均し、表面排水の促進に取り組むほか、地下深くに根が伸びる緑肥の栽培により、排水性の向上および土壌改善を図ることとしております。

◆圏域の連携
中海・宍道湖・大山圏域が、これまで以上に連携を深め、「あたかも一つのまち」として発展していくためには、圏域内を「8の字」に結ぶ高規格道路ネットワークの実現が必要であり、とりわけ米子・境港間の高規格道路の早期事業化の実現に向け、圏域一丸となり、国に強く働きかけてまいります。また、中海・宍道湖・大山圏域市長会では、「(仮称)圏域8の字ルート整備推進会議」を官民共同で立ち上げ、高規格道路ネットワークの構築に向け取り組んでまいります。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU