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自治体の皆さまへ

3月定例市議会報告(4)

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鳥取県境港市

■地域を担う人を育むまちづくり
◆学校教育
本市では、学びの基盤となる「ことばの力」を育むことに力を入れており、聞く・話す・読む・書くといった基本的な技能はもとより、筋道を立てて考える力に加え、自分の考えや気持ちを表現し、相手に伝える力を育んでいくこととしています。
令和6年度は、五年ぶりに海外へ生徒を派遣する「国際理解教育推進事業」やALTを効果的に活用した授業により、子どもたちのコミュニケーション能力を育成し、異文化・多様性を受け入れる国際感覚・人権感覚を養うなど、子どもたちの豊かな学びの実現に努めてまいります。
小中学校の水泳授業については、市民プールの活用について検討を進めています。スイミングスクールの協力のもと、専門のコーチが授業に参加することで、子どもたちへの指導の充実と教職員の指導力向上が期待できることに加え、各校のプールの維持管理にかかるコスト削減や教職員の負担軽減にもつながるものと考えており、令和6年度は、小中学校各1校で試験的に実施し、効果や課題について検証することとしております。
中学校の部活動については、生徒数の減少などを受け、複数の学校の生徒が一緒に部活動を行う「合同部活動」の取り組みを進めることとしています。
また、部活動の地域移行については、引き続き、地域の方々と連携しながら、部活動指導員や外部指導者の確保に努め、子どもたちが持続的にスポーツや文化芸術活動に取り組むことができる環境づくりを進めてまいります。
学校再編につきましては、児童生徒数の減少や施設の老朽化などの諸課題への対応を踏まえながら、境港で育つ子どもたちにとって、より良い学びと安心して通える教育環境を整えていけるよう、引き続き、未来の学校のあるべき姿について、地域の皆様と一緒に検討してまいります。

◆社会教育
市民図書館につきましては、リニューアルオープン以降の来館者数は、1月末現在で約27万人、1日あたりの来館者数は、旧市民図書館と比較して約3倍となっており、皆様に親しまれ愛される施設として定着してきたことを実感しております。
また、市民有志により結成された「さかいみなと図書館応援団」が読書会をはじめとした各種イベントを開催するなど、市民の皆様とともに図書館を運営しています。
令和6年度は、昨年12月に導入した移動図書館車を活用し、図書館への来館が難しい方に本を届けることに加え、より多くの方々に図書館について知っていただき、図書館の利用促進につなげてまいります。
また、文化・体育施設につきましては、令和6年度は、複数の施設で改修工事を行う予定としております。
文化ホールでは、ホール天井の耐震強化、空調設備の更新、老朽化が著しい回廊の撤去、施設前の広場整備等を行うこととしています。
広場整備後は、市民の皆様や利用者などから利活用についてご意見を伺い、広場とホールを連携したイベントに加え、広場単体としても利用していただき、賑わいあふれる施設にしたいと考えております。
体育施設では、市民体育館のアリーナ天窓改修、第2市民体育館の外壁改修、市民テニス場トイレ新築等を行うほか、本年度から改修中の竜ケ山球場に加え、竜ケ山陸上競技場についても改修工事を予定しています。
工事に伴う利用制限等により、利用者の皆様には、大変ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

■自然と共に安全で住みよいまちづくり
◆環境対策
本市では、豊かな自然を守り、次世代へ引き継いでいくため、「境港市環境基本計画」に基づき、市民・事業者・行政が一丸となり、脱炭素社会の実現をはじめとする環境対策に取り組んでいます。
脱炭素社会の実現につきましては、2030年度までの公共施設等の電力消費に伴う二酸化炭素の排出・実質ゼロを目指し、令和4年度から「脱炭素先行地域づくり事業」に取り組んでまいりました。
本年度は、渡町の未利用地と学校給食センターに太陽光発電設備を設置し、令和6年度は、耕作放棄地における太陽光発電事業の実施に向け、候補地の絞り込みや地権者との調整など、準備を進めてまいります。
ブルーカーボン調査研究事業につきましては、民間団体や関係機関等と連携を取りながら調査を行っており、本年度中に事業化の可能性などを取りまとめ、令和6年度は、事業化に向けた具体策の検討を行うこととしております。
このほか、公用車の電動化を推進するため、「超小型モビリティ」と呼ばれる小型電気自動車を試験的に導入し、公用車としての運用に向けた検証を行う予定としております。
循環型社会の推進につきましては、昨年3月、「境港市一般廃棄物処理基本計画」を改定し、令和14年度のごみ処理広域化を見据え、さらなるごみの減量化と資源化を推進しているところであります。
本年度から、家庭用生ごみ処理容器の購入に対する補助制度やダンボールコンポストの無料配布等を開始しましたが、令和6年度においてもこれらの事業を継続し、出前講座などを通じ、家庭におけるごみの減量化を推進してまいります。
また、清掃センター工場棟の解体工事が2月に完了し、令和6年度は、解体跡地へのストックヤード設置に向けた詳細設計等を行う予定としています。
そのほか、災害時に発生する廃棄物を迅速かつ的確に処理するため、令和6年度中に「災害廃棄物処理計画」を策定する予定としております。
自然環境の保全につきましては、海や海辺の環境を守るため、引き続き、海岸漂着ごみや川ごみの回収に取り組むとともに、民間事業者や中海・宍道湖・大山圏域市長会などとも連携を図りながら、市民への啓発や環境教育を推進してまいります。
また、本年度開始した「海浜清掃ボランティア登録制度」の周知を図るなど、より多くの市民の皆様が、環境について考え、行動するためのきっかけづくりを進めてまいります。

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