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境港史話『温故知新』(82) 境港の昔の新聞(6)

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鳥取県境港市

■〜境港商報(さかいこうしょうほう)その5〜
明治〜昭和初期にかけて発刊された境港の経済新聞「境港商報」から、昭和3年分を紹介します。

◇昭和3年
(4月18日768号)
・「鉄道の貯炭場 境港に設置」
境港修築に伴う埋立地四千坪について境町では内務省・鉄道省と協議、荷上場を建設し築港まで臨港線を延長、後藤工場他各駅に配給される石炭は6万5千トン。
[当時、港湾整備と鉄道を活かした振興策でした。]
・「大篠津市場で桑苗大激落」
桑苗の崩落せる原因は昨年繭価(けんか)が大惨落の影響を受け…。
[世界的に簾価な人造絹糸が歓迎されつつあったようです。綿や絹で隆盛を極めた弓浜は大きな影響を受けたようです。]
(5月16日769号)
・「境町旧お台場に 我海軍遭難者記念碑を建設」
期成会組織寄付金募集 昨年8月24日美保湾外に於て我海軍の演習中に軍艦葦(あし)、蕨(わらび)の遭難ありて…境町軍人会と青年団の発企により…。
[120人の犠牲者。今もお台場にそびえ立つ慰霊塔]
(6月6日771号)
・「築港完成後の境港駅の発展」
伯備本線の開通と境港修築工事の完成を目前に控え山陰境線の終着駅境港駅は満鮮貿易、近隣貿易の船車連絡の最も重要な地点を得る…。
(6月20日772号)
・「境築堤のシン気楼」
直江津に出現するシン気楼は全国に有名な話であるが、近く境築堤の付近でも其シン気楼が現われる…得も言われぬ光景を出現し時には眞帆片帆(まほかたほ)船が其沙濱(すなはま)の上を去来する…。
[当時、台場に設置した工事事務所から確認されたそうです。]
(7月6日773号)
・「境海水浴場開きと水泳競技大会」
海底遠浅で海水浴に最も適せし山紫水明眺望絶佳(さんしすいめいちょうぼうぜっか)に名ある境海水浴場を開場するに当たり記念の水泳競技大会を開催する。

「境港史話『温故知新』」は、今回で終了いたします。今後も数々の魅力ある郷土資料を図書館などでお楽しみください。
編集:市史編さん室

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