図書館前のサイネージ(デジタル掲示板)では、46年前にあたる昭和54年の懐かしい映像を放映します。この年の境港市の大きな出来事として、航空自衛隊美保基地へのC-1ジェット輸送機配備が挙げられます。
C-1輸送機は、昭和52年10月に防衛施設庁(現在は廃止)から配備の申し入れがありました。これを受け、当時の安田貞栄境港市長が地元住民への甚大な影響を懸念し、その緩和措置を国へ強く働きかけた結果、「騒音防止事業」と「民生安定事業」の具体的な内容を国が約束したため、昭和54年1月31日に配備に同意、「協定書」と「覚書」に調印しました。
またこの年の6月1日、美保飛行場周辺移転先地宅地造成事業により「幸神町」を新設する鳥取県告示が出されました。これは美保基地滑走路付け替え計画とC-1配備計画による佐斐神町住民の集団移転地として新設されたものです。中浜地区の郷土史「わたしたちの町の20世紀」には「サイノカミさんと呼ばれていた氏神が『幸神社』であることにちなみ、思い出多い佐斐神町を忘れないために」住民が応募した中から町名を選んだと記されています。
図書館の「郷土の歴史を知ろう」コーナーでも幸神町関連の書籍を展示します。ぜひお立ち寄りください。
参考:「わたしたちの町の20世紀」「移転10周年記念誌」ほか
〔市史編さん室〕
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