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自治体の皆さまへ

3月定例市議会報告(2)

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鳥取県境港市

■誰もが安心して元気に暮らす支え愛のまちづくり
◆新型コロナウイルス感染症や物価高騰への対策
新型コロナウイルス感染症については、感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザなどと同じ5類へ移行する方針を政府が示したことを受け、今後の対応について、国の動向を注視しているところであります。
様々な対応が、これまでとは大きく変わることが想定されますが、市民の皆様の命と健康を守るため、引き続き、感染防止対策に全力で取り組むとともに、迅速で正確な情報提供に努めてまいります。
新型コロナウイルス感染症や物価高騰による影響は、未だ収束が見通せない状況にあります。令和5年度も、国や鳥取県の施策に加え、本市独自の支援策についても、引き続き、時機を逃さず実行し、市民生活と地域経済を下支えしてまいります。
また、特に深刻な影響が懸念される生活保護受給世帯や児童扶養手当受給世帯等の経済的な負担を緩和するため、引き続き、光熱費を助成することとしております。

◆子育て支援
子育て支援につきましては、引き続き、家庭に寄り添った支援に取り組むとともに、保育環境の充実を図るなど、「子育てするなら境港」を標榜するまちとして、様々な施策を展開してまいります。
これまで本市では「ハイハイ期親子応援事業」や「未就園児等全戸訪問事業」などにより、子育て家庭の状況を把握し、必要な支援に結び付けているところですが、本年1月から開始した経済的支援と伴走型支援を一体的に実施する「出産・子育て応援事業」では、これまでの家庭訪問や電話・メール等に加え、オンライン面談も導入し、より相談しやすい環境を整備します。妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない総合的な支援について、このような顔の見える関係づくりをさらに進めるなど、充実を図ってまいります。
保育につきましては、保育環境の充実を図るため、0歳から就学前までの一貫保育の実現に向け、公立保育園3園のリニューアル事業に取り組んでおります。
令和5年度は、「あがりみち保育園」および「なかはま保育園」について、0歳児用の乳児室の整備や、老朽化した冷暖房設備、トイレ、調理室などの改修工事を行います。また、「わたり保育園」については、新築工事の実施設計に取り組むこととしております。医療的ケア児への対応と併せ、建物の高断熱化や電力消費の少ない照明・空調によるエネルギー消費の抑制と、太陽光発電など再生可能エネルギーの活用によって、建物で消費する1次エネルギーの収支ゼロを目指すZEB(ゼブ)化についても検討を進めてまいります。
不妊治療や不育症治療への助成につきましては、現行の制度を継続するとともに、新たな取り組みとして、将来子どもを産み育てることを望む小児から若年成人世代までのがん患者が、希望を持ってがん治療に取り組めるよう、治療の前に、精子や卵子等を凍結保存し、妊娠できる可能性を残すための治療等に要する費用の助成を行います。

◆市民の健康づくり・健康寿命の延伸に向けて
本市では、平成30年度に「境港市健康づくり推進計画」を策定し、市民の健康づくり・健康寿命の延伸に向け、定期的な健診(検診)の受診を推進し、病気の早期発見・早期治療による重症化予防に取り組んでおります。
令和5年度から新たに高齢者の「保健事業」と「介護予防」の一体的実施に取り組みます。長寿健診の受診を促し、その結果からフレイル状態に陥りやすい高齢者を早期に把握し、生活習慣病の重症化予防やフレイル対策を講じるほか、健診や受診歴のない健康状態不明者については、訪問等により健康状態を把握し、健診や必要な医療につなげてまいります。また、市民が気軽に健康相談や栄養相談ができる場を設け、生活習慣や食生活の改善に向けたアドバイスをするなど、一人一人が自ら健康づくりに取り組む環境を整え、健康寿命の延伸を図ってまいります。
さらには、小学校の高学年の児童を対象に、助産師やがん認定看護師による「命の学習」と「自分や他人のからだ・命を守る学習」を行います。自分の命はもちろんのこと、他人の命も大切な命であることを学ぶとともに、子どもの時から、がんについて正しく理解し、予防接種や健診など自分の身体を守る方法を知ることで、大切な命と健康について主体的に考えるきっかけづくりにしたいと考えております。
また、身体障がい者手帳の交付対象とならない加齢性難聴の方に対し、補聴器購入費を助成するとともに、医療機関や認定補聴器技能者が在籍する補聴器販売店と連携して、購入前の相談からアフターケアまで切れ目なく支援を行います。補聴器を正しく効果的に使用していただき、円滑なコミュニケーションの妨げとなる聞こえにくさの軽減を図り、積極的な社会参加に繋げてまいります。
「第9期境港市高齢者福祉計画・介護保険事業計画」の策定においては、誰もが住み慣れた地域で、いつまでも安心して暮らせるまちづくりに向け、ニーズ調査の結果などを踏まえ、しっかりと市民の皆様の声を聞きながら、検討してまいります。
このほか、令和6年度に鳥取県で開催される「全国健康福祉祭・ねんりんピック」において、本市は、ソフトバレーボールとeスポーツの会場となっており、令和5年度は、大会本番に向けて気運を盛り上げながら、実行委員会の立ち上げや、リハーサル大会の開催などを行います。
国民健康保険につきましては、後期高齢者医療への移行や社会保険等の適用拡大などにより被保険者の減少が進み、財政運営の健全化が課題となっています。
本市においても、同様の傾向にあり、保健事業の推進や医療費の適正化、収納率向上への取り組みを軸とした財政運営の健全化に努めているところですが、医療費水準が高く、鳥取県が財政運営の主体となった平成30年度以降も保険税が高額となっております。
その一方で、前年度の決算は大幅な黒字となり、本年度も黒字が見込まれることから、令和5年度の保険税については、医療分の所得割と平等割を引き下げることとしました。
なお、第2期鳥取県国民健康保険運営方針を踏まえ、現在、市町村ごとに定めている国民健康保険料水準の県内統一に向け、本年度から鳥取県と市町村で調整しながら、令和5年度中に「保険料水準の統一に向けたロードマップ」を作成する予定としております。

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