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自治体の皆さまへ

3月定例市議会報告(5)

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鳥取県境港市

◆快適な生活環境づくり
空家対策につきましては、多くの方にご利用いただいている除却補助金をはじめ、利活用補助金などの補助制度を活用した空家の解消とともに、早い段階から、住まいの将来の選択肢を考えていただく「住まいの終活」について広報し、空家の発生予防と、「空き家情報バンク」への登録促進に取り組んでまいります。
移住定住の促進につきましては、本市への移住を検討されている方が、住居探しや生活環境を体験するため、本市に滞在する際の宿泊費を助成する「移住希望者お試し滞在支援事業」に取り組むこととしております。
また、移住者交流会を引き続き実施し、移住者の視点から様々なご意見を伺いながら、仲間づくりや相談・支援の充実を図ってまいります。
公園整備につきましては、境中央公園および竜ヶ山公園周辺エリアの整備に向けて、基本設計・実施設計を行います。
境中央公園については、隣接する「みなとテラス」と一体感があり、年齢や性別、障がいの有無に関わらず、誰もが安心して快適に利用できるインクルーシブ公園として整備し、竜ヶ山公園周辺エリアについては、スポーツやイベント、災害時などに広く使うことができる屋根付き広場等の整備を考えております。
公共下水道につきましては、居住区域における汚水管渠の令和8年度概成を目指しています。令和5年度は、引き続き渡地区と外江地区の整備に取り組み、年度末の普及率を約88%と見込んでおります。
また、令和5年4月から、公共下水道事業については、経営の健全化や適正な資産管理を目的に、会計方式を地方公営企業法の適用を受けた企業会計方式へと移行します。
今後、汚水管渠の整備と並行して、老朽化が進行する下水道施設の計画的な修繕や改築、長期的な収支計画に基づく経営戦略の策定など、安定的で、持続可能な事業として、運営できるよう取り組んでまいります。
道路等の整備につきましては、舗装や側溝等の老朽化対策をはじめ、自治会要望や通学路点検に基づく整備を計画的に行うとともに、狭あい道路の拡幅整備についても、地元自治会と連携しながら進め、安全・安心で快適な道路環境の確保を図ってまいります。
令和5年度は、境地区等での側溝改修や、通学路の安全対策として渡小学校周辺に時速30キロの速度規制区域を設ける「ゾーン30」の整備に加え、個別施設計画に基づく昭和町等の舗装修繕、外江町の狭あい道路拡幅整備などを行うこととしております。
また、渡漁港埋立地内で建設中の内水排除施設については、令和5年7月の完成に向け鋭意工事を進めます。
港湾の整備につきましては、外港昭和南地区において、バイオマス燃料の輸入増加や、昨年3月の神戸港と結ぶ国際フィーダー航路の定期化などにより、岸壁が混みあう状況が続いております。
国に対しては、昭和南地区への新たなコンテナ岸壁の整備について、要望しているところでありますが、今後も、中海・宍道湖・大山圏域の行政、議会、経済界で連携し、早期の事業化を強く求めてまいります。

◆防災対策
市民一人一人が「防災を自分事」として捉え、日頃から災害に備える意識を持っていただけるよう、防災訓練や防災講演会、出前講座等、あらゆる機会を通じて啓発を続けてまいります。
また、引き続き、自主防災組織の組織化や、地域の防災を担う防災士の資格取得の支援に取り組むとともに、地域防災の中核的な役割を担っている消防団について、本年度作成したPR動画を活用し、団員の確保を図ってまいります。
10月1日、防災拠点である「みなとテラス」において、「10月6日の境港市家族防災会議の日」にちなみ、自衛隊や消防等と連携して、市民の皆様が楽しみながら消防・防災活動について学べるイベント、「消防・防災フェア」を開催することとしております。
「自らの命は自らが守る」という「自助」を基本に、地域で助け合う「共助」の充実により、本市の防災力を高めてまいります。
一昨年の豪雨を踏まえた浸水対策につきましては、本年度から「雨水管理総合計画」の策定作業に着手しており、令和5年度は、現在作成中の市内全域を対象とした3D都市モデルをもとに、浸水シミュレーションを行い、浸水想定箇所の把握等に取り組みます。
また、浸水被害が特に顕著であった市道外江14号線周辺地域の雨水排水路の改修および矢尻川雨水幹線の整備については、本年度から事業着手しており、令和5年度は、市道外江14号線周辺の外江中央雨水幹線の改修工事を行うこととしております。
原子力防災対策につきましては、毎年市報に折り込み配布をしている「鳥取県原子力防災ハンドブック」や、「原子力災害発生時の避難行動計画地区別パンフレット」を活用し、自治会やPTA等の出前講座などにおいて説明を重ね、原子力防災への理解を深めるとともに、市民参加により毎年実施している原子力防災訓練などに継続的に取り組むことで、避難計画の実効性をより高めてまいります。

■未来につけを回さないまちづくり
デジタル化の推進につきましては、今月策定した「境港市みんなが笑顔になるデジタル市役所計画(境港市DX推進計画)」に沿って、市民や事業者の利便性の向上と、職員の業務効率化を進めることとしております。
なお、令和5年度については、文書保存管理や紙への押印による決裁といった従来の事務処理を電子システム化する「庁内事務デジタル化事業」に着手するとともに、市内7カ所の郵便局でマイナンバーカードの申請サポートが受けられるようにするなど、引き続き、デジタル化の土台となるマイナンバーカードの普及促進に取り組むこととしています。
これまでの徹底した行財政改革と規律ある財政運営により、本市の財政状況は、市債残高の大幅な縮減や財政調整基金をはじめとする基金残高の増加など、目に見える形で改善し、未来につけを回さない行財政運営の根幹が形成されたと考えております。
令和5年度の当初予算編成においては、計画期間の2年目を迎える「境港市まちづくり総合プラン」に掲げる「環日本海オアシス都市〜笑顔あふれる日本一住みたいまち境港〜」の実現に向け、基本目標である5つのまちづくりを推進するための施策を着実に実施していくため、ふるさと納税を財源として積み増した基金などを有効活用し、関連する事業には重点的に予算配分したところであります。
以上、本市を取り巻く状況並びに令和5年度に臨む市政運営の基本的な考え方について、その概要を申し述べました。
具体的な施策につきましては、予算案、その他の議案の提案理由で申し上げたいと存じますので、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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