■冬に備えよう!
暑い夏もですが、これから迎える冬も対策が大切です。
感染症の流行対策のマスク、手洗いはもちろん、気温の変化や乾燥にも注意が必要です。
《寒くなると高齢者に起こりやすい症状と対策》
~高齢者のためのポイント~
[01]体の冷え
体の冷えが免疫力の低下を招き、感染症のリスクを高めます。高齢になるにつれ、体温調節機能が低下してきます。ご自身の体温低下に気づいていないこともあります。また、若い頃に比べて筋肉量が減少しているので、熱を生み出す力が弱くなっています。
寒さで体がこわばると、血行が悪くなり関節痛を引き起こします。寒い時期は外出の機会も減り、運動量が減ることによって筋肉量も減ってきます。そうした筋肉量の減少が、さらなる血行不良の悪循環を生み出してしまいます。
▽対策
室温管理をこまめに行い、暖かい服を着る、首・手首・足首を暖かくするなど身体を冷やさないこと、それから適度な運動と食事で筋肉量を減らさないことが重要です。
家にいるときも、テレビを見ながら、歯磨きをしながらなど、肩を回したり、足ふみをしたりして、体を動かすと、体を温めることができます。
天気のいい日は積極的に外に出るなど、意識的に体を動かしましょう。
[02]かくれ脱水
冬になると空気は乾燥します。呼吸や皮膚・粘膜から水分が放出されるので、気づかないうちに脱水症状へと進んでしまう「かくれ脱水」の危険性があります。長い時間こたつに入る、電気毛布を使う、ストーブに当たる、また、暖房をつけっぱなしで室温が高くなりすぎるなども体が乾燥しがちです。暑い夏は、汗をかきやすく意識的に水分を摂取しますが、寒くなると意外と乾燥や脱水状態、のどの渇きを感じにくくなります。トイレに行く回数が増えないように、水分摂取を控えがちです。「かくれ脱水」が続くと、脳や心臓の血管が詰まりやすくなる可能性があります。
▽対策
加湿器の使用や洗濯物を干すなど、部屋の湿度を40~60%に保つようにしましょう。感染症や肌の乾燥予防にもつながります。温湿度計を部屋に置き、温度や湿度が見て分かるようにすることも有効です。
水分補給を忘れないように時間を決めておくのも一つの方法です。温かい白湯やお茶など、3くちずつ、こまめに飲むようにしましょう。
[03]冬季うつ
冬は明るい時間が短くなり、なんとなく気分が落ち込んだりしがちです。しかも寒い冬は外出しにくい日や時間が多くなりがちで、どうしても日光に当たる時間が少なくなってしまいます。
冬季うつは、神経伝達物質セロトニンの減少が関係しています。セロトニンは日光に当たることによって分泌されるので、日光に当たる機会の少ない冬に症状が出てきやすくなります。
▽対策
まずは日光に当たり、体を軽く動かすことによって、セロトニンの分泌を促すようにします。また、タンパク質をとることによって、セロトニンの分泌につながります。
「寒い冬を元気に過ごし、暖かい春を迎えましょう。」
問合せ:健康福祉課 地域包括支援センター
【電話】72-8420
<この記事についてアンケートにご協力ください。>