年頭のごあいさつ(1)

1／28

岩美町長　長戸　清

あけましておめでとうございます。
令和7年の輝かしい新春を迎え、皆様にお慶びを申し上げます。

昨年は、鳥取県で初めての内閣総理大臣が誕生しました。人口減少による労働力の不足や地域コミュニティの衰退など全国の地方が抱える問題に正面から向き合い、地方創生の取組がより一層強化されるものと期待しております。国が示す新たな視点等も踏まえながら、多くの魅力を持つ本町の可能性を信じて、町民の皆様と共に「元気で魅力あるまちづくり」に取り組みたいと考えております。
また、長引く物価高への対応として、これまで、事業活動や生活への影響を緩和するため、支援金の交付や学校給食費への補助などを行いました。引き続き、国の物価高騰対応交付金も活用しながら関係機関と連携し、必要な施策を検討するとともに、非課税世帯給付金の迅速な給付に努めます。
地域のうれしい話題として、岩美高校の女子バレーボール部が県大会において3年連続6度目の優勝を飾り「全国春高バレー」に出場します。今月5日の対戦では、日頃の練習の成果が十分に発揮されるよう期待しております。

それでは、年頭にあたり、主要な施策についていくつか述べさせていただきます。

■防災について
能登半島では元日に地震が発生し、更に9月に被災地を豪雨が襲い、多くの尊い人命が失われました。亡くなられた方々に哀悼の意を捧げるとともに1日も早い復旧・復興を願っております。
同じ日本海側に暮らす私たちも、自然災害はどこでも起こり得ると再認識し、備える必要があります。引き続き、住宅耐震化等の支援、自主防災組織の育成及び避難所備蓄を充実するなど、災害への備えを進めます。
また、本町の姉妹都市である沖縄県国頭村では、11月に観測史上最大の記録的大雨が発生し、河川の氾濫など大きな被害が発生しました。本町では、国頭村の復旧に係る寄付金の代理受入れなどを行い、迅速な復旧活動に繋がるよう支援をしています。
町民の皆様におかれましては、避難情報や身の回りの状況を把握し、自らを守る行動に心掛けていただくようお願いします。

■子育て支援について
令和7年度から5年間の教育・保育の体制や地域の子育て支援等を定める「岩美町子ども計画」を策定し、安心して子どもを産み育てることができる環境づくりを進めます。
旧本庄小学校用地を利用して、子ども達がお互いに協力し活動する子どもの居場所と地域のコミュニティ機能を併せ持ち、子育て支援センターや遊びの広場と一体的に利用できる「児童センター」の整備を進めます。
また、1ヵ月健康診査受診時における窓口での費用負担と受診後の補助申請手続きが不要となる仕組みづくりを、県内の協力医療機関と連携して進めます。
学校教育においては、昨年、ALT(外国語指導助手)を3人増員し、すべての小中学校に配置することができました。本年は、更にALTを倍増し英語教育の充実を図ります。