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自治体の皆さまへ

井田幸昌氏新年度対談 2

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鳥取県日吉津村

◆能登半島地震について
井田教育長:X(旧Twitter)の呟きをよく拝見させていただいていますが、能登半島地震について支援していこうと呼びかけをされておられましたね。
井田幸昌氏:平成12年にあった鳥取県西部地震で我々も怖さを知っていますしね。「隣人を愛せよ」とまでは言いませんが、日本国内に1億何千万人いて、1人10円募金すれば10億円集まるわけですよね。今はできる事も少ないとは思いますが、自分の無理のない範囲で参加していくのがいいんじゃないかなと僕は思います。
中田村長:日吉津村としても支援をしていきます。

◆これからのことについて
中田村長:今後の展望についてお話しいただけることがあれば教えてください。
井田幸昌氏:企画に関してはあまり言えないんですが、ロンドンにスタジオを構えることになりました。2019年頃に、サインをすればいろいろ決まる段階まで進んでいたのですが、サインをする1週間くらい前にコロナウイルスが流行しだしてしまいその時は断念しました。それから今、4年越しに考えて、やっぱり挑戦したいという気持ちが強かったので動きました。
国内巡回展が終わったばかりですが、あれくらいの規模のことを人生で何回できるのかなと考えてみると、僕がどんなに長生きしたとしても10回~20回くらいしかないと思うんですよね。焦っても仕方のないことなのでタイミングとご縁を待ちつつですが、やろうと思っています。
中田村長:ロンドンには前にもいらっしゃったことがあったんですよね。
井田幸昌氏:一時期住んでいました。ロンドンは移動も便利ですし、僕にとっては慣れ親しんだ場所で、日吉津に雰囲気が近いんですよね。よく曇っててみたいな(笑)。海もあるし、居心地がいいです。
中田村長:インドにもいらっしゃったようですが、そこでの経験や考えられたことは何かありますか?
井田幸昌氏:そうですね、社会の現実を見せつけられたというか、自分たちは恵まれたところで生きてるんだと感じました。若い人たちに大したことは言えないですが、とにかく短期でもいいから1回外に出て日本との違いを見てきた方がいいんじゃない? と思います。僕も段階を経てですが、日吉津から米子市に自転車で、大山町までは電車に乗っていけるようになったので、そんな感じで段々とでいいと思います。
自分たちより恵まれない人たちって大勢いて、逆に恵まれている人も大勢います。だからといってどっちかに寄り添うとかはしなくていいと思うんですけど、そういう現状があることは知っておいた方がいいと思います。恵まれない人がいて、その上で僕たちは何かしてあげないといけないという意識が生まれると思うんです。自分とは異なる人生もあるんだと身をもって知ることで、自分自身の可能性を引き出すことができるという点で大事かなと思います。
中田村長:いろいろな出会いを経て、すごくご自身の世界を拡げてきておられますね。
井田幸昌氏:幼少期の僕は臆病な子で、米子市に行くのも1人では不安というような感じでした。でも勇気を振り絞ってやると、目に見える成果があろうと無かろうと自分の考え方は変わってくるので、どんどんやるべきだと思います。今でも知らない土地に行くのは不安で身構えたりしますが、帰ってきたときにはまた違う気付きを得ていますし、そういう経験は大事ですのでおすすめです。

◆井田幸昌氏の視点で見るこれからの日吉津村
中田村長:日吉津村はこれからどのような村になっていったらいいと思いますか? 足りないと思うところなどあれば教えてください。
井田幸昌氏:日吉津はすごくいいんじゃないですか? 住み心地もいいし、教育機関も充実して自然もありますし。人口も増えているんですよね? ただ鳥取県の人口が54万人くらいということなので、もう少し人口が増えないかなあとは思います。すごく魅力的な土地だと思うので、来てみたら絶対に住みやすいのになあと思います。
中田村長:ありがとうございます。井田さんのおっしゃる通り日吉津村は人口も増えていますし、特に子育て世代の人達には、非常に環境がいいということで移住していただいています。そのようなところを大切にしながら村づくりをしていきたいと思います。
井田教育長:今のお言葉で、村民の皆さんが日吉津村に誇りを持っていただけると思います。ありがとうございます。
井田幸昌氏:日吉津に戻ってきたいですもん。なかなかそうはいかないですけどね(笑)。
中田村長:井田さんの方からこれだけは言っておきたいことがありますか?

◆村民の皆さん・そして子どもたちへ
井田幸昌氏:皆さま、新年あけて早々に能登半島地震という大変な災害が起きましたが、心を強く持って、こういう時こそそれぞれが支え合っていけたらいいなと思っています。僕も何かできることがあれば行動しますし、こういう時はみんなで行動していくべきだと思います。
また、日吉津村の皆さま個々人が充実した1年を送られることを祈念しております。
中田村長:最後に日吉津の子どもたちに一言メッセージをお願いします。
井田幸昌氏:まあ、小さいときは捕まるようなこと以外なら何をしても大丈夫(笑)。人は迷惑をかけて生きていくものなので、そのたびに怒られて反省して、でも遠慮なくみんなで遊んでぶつかりながら成長していってください。
中田村長:本日は井田幸昌さんと対談をさせて頂きました。対談のなかで、幸昌さんの日吉津への深い思いや愛が伝わってきました。今後益々のご活躍を祈念いたしまして、対談を終了させていただきます。ありがとうございました。

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