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〈獣害対策 アップデート〉第24回 山にいる吸血虫

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鳥取県江府町

日野郡鳥獣被害対策協議会
川野 風花

今回は、梅雨頃活発になる吸血虫『ヤマビル』についてお話します。ヤマビルは、野山に生息する体長2〜3cmほどのヒルで、大型哺乳類に引っ付き吸血する虫です。シカやイノシシに次いで人間ももれなく吸血対象です…
ヤマビルによる感染症などの事例はありません。しかし、咬む際に分泌される液のせいで吸血されていることに気づきにくく、傷口の出血が止まりづらい・咬まれた後かゆみが出るといった特徴があります。蚊と似ていますね。
ヤマビルを無理に引きはがすと傷口に歯が残る…なんてマダニのようなことはありません。離れない時は、食塩又は食塩水・エタノールをかける、ライターの火などの熱を近づけると簡単に取れます。
ヤマビルが取れた後は、傷口をつまんでヒルの唾液を絞り出し、水や消毒液で洗います。ヒルの分泌液の影響で血が止まりにくくなりますので、傷口は絆創膏などでしっかり止血しましょう。
咬まれない対策はマダニと同じで、ディート・イカリジンが含まれた虫よけや、肌の露出を極力少なくした服装が有効です。
また、首筋を咬まれることが多いことから、ヒルは上から落ちてくると思われがちですが、ほとんどの場合ヒルは地面からよじ登ってきます。長い靴下を履くなど、足元の対策はより念入り行いましょう。

問い合わせ:【電話】0859-72-1399

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