文字サイズ
自治体の皆さまへ

新コーナー江府町立図書館の本棚「こんな本あります!」

11/32

鳥取県江府町

監修:江府町立図書館館長 宇田川 恵理

こんにちは!江府町立図書館の宇田川です。江府町立図書館の本棚にある、ちょっと気になる「こんな本」を、紹介していきたいと思います!

■『世界で最後の花 絵のついた寓話』
ジェームズ・サーバー作 村上春樹訳(ポプラ社)
戦争により文明は破壊され、人々は無気力に生きるだけの存在になった世界。そんな中、最後に残った一輪の花を、ひとりの娘と若者が育て始めます。これがきっかけとなって、失われた家や町、音楽や文化が戻り、人々には笑顔がよみがえるのですが…。短いフレーズとイラストで、戦争の恐ろしさと平和への祈りを描いた1冊。この本が描かれたのは1939年、第2次世界大戦が始まる直前でした。その後の世界を、著者はどのような思いで見ていたのでしょうか。

■『秋』
かこさとし作(講談社)
『からすのパンやさん』などで知られる絵本作家かこさとしさんが、自分の戦争体験を絵本にしたものです。昭和28年から57年にかけて手を入れておられた作品で、死後刊行されました。戦争中、盲腸で入院した高校生(著者)が体験した、戦争の悲惨さや悲しさを、独特のタッチのクレヨン画で描いています。作品に込めた思いが切々と伝わる1冊です。

◎平和への祈りがこもった2冊
宇田川館長

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU