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【ほけレポ】保健レポートvol.37~”まめ”にいかいや!江府町~

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鳥取県江府町

・まめ=元気という意味。
・保健師、管理栄養士、健康運動指導士が毎月、いのちと健康を守るための情報をお届けします。

■毎月9月は「がん征圧月間」です
毎年9月は、公益財団法人対がん協会が定めた「がん征圧月間」です。国民の二人に一人ががんになり、3人に1人が、がんで亡くなっています。
江府町の死因1位はがんです。そのうち最も多いのは肺がんです。肺がんの死亡数は全国的にみても年々増加しており、男性が1位、女性は2位と非常に高いです。今回は肺がんについてお話します。

◎肺がん罹患数の推移

■肺がんの症状
肺がんは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。進行すると、血液やリンパ液の流れにのって転移することもあります。最も多い症状は咳と痰です。原因の分からない咳や痰が2週間以上続く場合や、血痰が出る場合、5日以上の発熱が続く場合は、なるべく早く医療機関を受診しましょう。しかし、他の呼吸器の疾患でもこのような症状がでることもありますし、症状がなく進行する肺がんもあります。自分で判断せず、毎年がん検診を受けることが重要です。

■たばこを吸っている人は男性4・4倍女性は2・8倍肺がんになりやすい
喫煙は肺がんの危険因子のひとつです。たばこを吸っている人は吸っていない人に比べて男性で4.4倍、女性では2.8倍肺がんになりやすく、喫煙を始めた年齢が若く、喫煙量が多いほど肺がんになる危険性が高くなります。
受動喫煙(周囲に流れるたばこの煙を吸うこと)も肺がんになる可能性を2〜3割程度高めると言われています。しかし、中にはたばこを吸ってない人や受動喫煙の影響を受けていない人が肺がんになることもあります。

■まずは予防が大切です
がん全般の予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、運動が有効です。肺がんを予防するためにタバコを吸っている人は禁煙し、吸わない人はなるべくたばこの煙を避けましょう。禁煙を始めてから10年後には、喫煙しなかった人と比べて、肺がんのリスクは約半分に減らせます

■「たばこを吸わないから大丈夫」は危険 受診中の方も年に一度の検診を
肺がんは早期発見・早期治療で治る病気です。40歳以上の人は毎年肺がん検診を受けましょう。

肺がん検診では、肺がん専門の医師3名がレントゲン写真を見るため、より小さい病変の段階で見つけることができます。また、とても精度の高い検査ですので、定期受診をされている方も検診を受けられることをお勧めします。
50歳以上で喫煙指数(1日本数×年数)が600以上の方にはご希望で喀痰検査もできます。気になる方はぜひ一緒に検査を受けていただくことをお勧めします。
江尾診療所長 武地医師

お問合せ先:江府町総合健康福祉センター
【電話】0859-75-6111

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