■『火の用心』について
11月9日(土)から11月15日(金)まで秋の全国火災予防運動が実施されます。
今年の全国統一防火標語は『守りたい 未来があるから 火の用心』で全国に広く防火意識の高揚を図るものです。さて、この中の『火の用心』という言葉の由来にフォーカスしてみたいと思います。防火の合言葉として昔から使われている言葉ですが、語源を探ってみると戦国時代にさかのぼります。
徳川家康の家臣本多作左衛門重次が戦場から妻に送った手紙『一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ』が起源と言われています。この手紙は要件を簡潔明瞭に伝えた日本一短い手紙の手本としても有名です。この短い手紙の中には妻に対する思いと、この時代においてもっとも大事なもの「家、後継ぎ、戦場で必要な馬」を守ってくださいという思いが込められています。特に消防力が劣勢であったこの時代、火事だけは起こさないという意識が伝わってきます。「マッチ一本火事のもと」、「戸締り用心火の用心」、「焼肉焼いても家焼くな」など様々な防火用語がありますが「火の用心」は絶対不可欠の言葉となっているのではないでしょうか?
11月15日(金)11時頃から、子供の国保育園園児が江尾地内で防火パレードを行います。皆さん是非、元気いっぱいな「火の用心」の掛け声にご声援をお願いします。そして自らの防火対策について用心と備えをしていただきたいと思います。
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