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第50回江府町人権・同和教育研究集会兼奥大山江府学園PTA人権講演会

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鳥取県江府町

11月16日(土)に第50回江府町人権・同和教育研究集会兼奥大山江府学園PTA人権講演会を昨年度に引き続き、奥大山江府学園ブナの森校舎の体育館で開催しました。
第1部は、主催者として白石会長のあいさつがあり、来賓の大森英一氏(部落解放同盟鳥取県連合会執行副委員長)からは、「日本の同和問題や夫婦別姓等の人権問題が今、国際問題になってきており、日本の人権感覚が試されている。日本は、結婚は家と家が行うという認識が強く、同和問題や夫婦別姓を認めないことにつながるなどのタブー視する風潮を改めていき、もう一歩踏み出さなければならない。」と参加者へ強い思いを伝えるあいさつをいただきました。その後、同推協の企業部会長祇園崇広氏が、集会宣言と基調提案を読み上げられ、拍手多数でご賛同いただきました。
そして、「実践報告」では、介護老人保健福祉施設あやめの人権・同和教育の取組について生田大河氏による報告が行われました。生田氏は、「今年度、県の研究集会に参加し、人権・同和問題について学びました。その学習を活かし、利用者への声掛けや、施設職員への人権啓発を行っており、今後もより良い施設づくりに活かしていきたい。」と決意を述べられました。
その後、児童生徒が合流し、「人権・同和問題」啓発標語の優秀作品の表彰を行いました。第2部では、「トークandコンサートあなたは、あなたでだいじょうぶ」と題して、染矢敦子氏(うたびと/シンガーソングライター)の講演を聞きました。
染矢さんは、会場の子どもたちに「自分の事は好きですか?」と問いかけられ、「好きじゃない」という言葉が返ると、「自分も子どものころは、自分が好きではなかった。しかし、ある友達との出会いで変わることができた。その友達に『あなたの気持ちが分からない』といわれ自分のことを相手に伝えることが出来ていないことに気づき、そこから、自分の気持ちを相手に伝えるようになった。『ありがとう、大好き、頑張ったね』などプラスの言葉を使っていると、徐々に自分の気持ちが前向きになって自分を好きになっていく。でも、自分を追い込むほど頑張り過ぎないでね。」と話されました。「ありがとう」「大好き」などの言葉が入った歌を一緒に歌ったり、歌に合わせてダンスをしたりして会場が一体となりました。
最後に、「人権は、他者を大切にするだけでなく自分も大切にすることだと思う。皆にもちょっとずつ自分を好きになってほしい。」と語られました。

■集会宣言
1、本日の研究集会の成果をそれぞれの家庭・地域・職場に持ち帰り、話し合いの輪を広げ、町民総ぐるみで学習と実践を深めよう。
2、自分自身の内にある差別意識を見つめなおし、身近にある差別を点検して、一人一人が自分自身の問題として自覚し、差別意識の解消を図ろう。
3、身近なことから差別をなくしていくための実践的な取り組みを推進し、社会の中にある不合理を無くし「人権文化の町づくり」の輪を広げよう。
4、「江府町部落差別撤廃とあらゆる差別をなくする条例」を町民一人一人のものにするためにさらに学習を深め合おう。
5、人権・同和問題の早期解決と差別のない民主的社会の実現に向けて、人権政策確立のため実効のある人権侵害救済機関「人権委員会設置法」の制定に向け、町民挙げての取り組みを推し進めよう。

◆第28回「人権・同和問題」啓発標語受賞者
◯奥大山江府学園
・日野川校舎
・ブナの森校舎
※詳細は広報紙10ページをご覧ください。

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