■増えています!電気器具の火災
火災の件数は近年、減少していますが、住宅火災件数における発火源別の火災件数をみると、電気器具に起因する火災は増加傾向にあります。(図1)その主なものはトラッキング、過電流(過負荷)、短絡・半断線です。
◯1、トラッキング
電気製品のプラグをコンセントに差し込んだまま長時間経つとその隙間にほこりがたまり、そこに湿気が加わると火花が発生して火災を起こします。
◯2、過電流(過負荷)
電気配線やコンセントの許容量を超えて電気が流れることで負荷がかかり発火します。コンセントのたこ足配線などが原因です。
◯3、短絡・半断線
折り曲げられたり、家具の下敷きになったりすることでコード内に束ねられた複数の銅線のうち一部が断線し、部分的に抵抗が大きくなり、負荷がかかることで発熱し、電気コードの被膜が溶けて発火します。
◇ポイント
・コンセントのプラグの点検・清掃をする。
・テーブルタップ等は許容電力内で使用する。
・たこ足配線はしない。
・コードを束ねた状態や、無理に折り曲げて使用しない。
・コードに重いものが載っていないか確認する。
電気器具等は日常生活に欠かすことのできないものですが、誤った使用方法や、不注意により火災を引き起こす恐れがあります。適切な管理と安全な取扱いにより火災を予防しましょう。
(図1)総務省消防庁「住宅における電気火災に係る防火安全対策検討会資料より引用
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