監修:江府町立図書館館長 宇田川 恵理
こんにちは!江府町立図書館の宇田川です。江府町立図書館の本棚にある、ちょっと気になる「こんな本」を、紹介していきたいと思います!
■『世界を掘りつくせ!―世界を変えた18の偉大な発掘の物語』
アレクサンドラ・スチュワート著(創元社)
私が子どもの頃になりたかった職業は、考古学者でした。ジャングルの中の古代遺跡や、ミイラの遺物についての本を、わくわくしながら読んだものです。
そんな私が、もし子どもの頃にこの本を見たとしたら、きっと大喜びしたにちがいありません。この本では、16世紀から21世紀までの間に発見され発掘された遺物が、カラフルなイラストつきで紹介されています。ポンペイの遺跡や、ツタンカーメンの墓など有名なものものっていますが、個人的におもしろかったのは、キルギスの墓地からでた遺骨に関する話でした。
発掘によって、墓地に埋葬された人たちは、1338年から1339年にかけて、奇妙な病で亡くなったことがわかりました。そこで、遺体の歯を分析したところ、ペスト菌のあとが見つかり、これまで謎とされていたぺストの発生源ではないかと考えられているそうです。なるほど!興味がわいたトピックについては、より詳しい情報を探してみるのも楽しいと思います。
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