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自治体の皆さまへ

あなたの 親族の ご近所の 空家は大丈夫ですか? どうする?空家(2)

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鳥取県琴浦町

■空家を生かす選択をした人たち
誰も住まなくなった空家を、必要としている人たちがいます。住居や店舗、空家の再生方法はさまざまです。実際に活用されている人たちに、空家から広がる“可能性”についてお聞きしました。

・黒田 雅彦(くろだ まさひこ)さん
赤碕地区で空家をリノベーションし、古着屋を経営。
・渡辺 馨(わたなべ かおる)さん
赤碕地区で空家を購入し、琴浦町へ移住。
・町職員 浜川 明(はまかわ あきら)
企画政策課で人口対策を担当。
※『空き家ナビ』に登録されている家を360°細かく見れます。

浜川:空家に住むことにリスクは感じなかったですか?
渡辺:建築士に見てもらい、一番心配だった屋根が問題なかったことと、物づくりが好きなので、自分で手を加えやすいと思い購入に踏み切りました。(購入前に見た)町の『空き家ナビ』の360°ビュー※が参考になり、珍しい家の造りにわくわくしました。空家は、今の機能的な新築というより、古民家ならではの生かし方ができるのがとても魅力的ですね。
浜川:改修するのに費用はかかりましたか?
渡辺:水まわりが特にかかりました。お風呂やトイレなどの一部は町の補助金を活用できたので、とても助かりました。
浜川:渡辺さんは移住前にも家を所有されていましたが、所有者の立場からは、誰かに住んでいただきたいですか?
渡辺:生まれ育った思い入れのある家だったので、空家で置いておくより、新たに誰かに住んでもらって、そこに良い家庭があれば、それが一番だと思います。
浜川:空家の良さとは、どのように考えますか?
黒田:最初から味があるんですよ。この味は、新建材では出せません。なんでこれがいいの?って誰かが思うものでも、別の人にとっては、この味が良いと、とても気に入る人もいます。今、町内に気になっている空家・倉庫が周辺にいくつかあって、もしそれらを借りることができたら、例えば音楽祭ができるほどのスペースになるので、すごく面白い空間をつくれそうです。そんな妄想も膨らみます。
渡辺:空家はいかようにもできます。今の家はDIYをしましたが、まだまだ開発途中です。未完成だからこそ更新していく楽しみがあります。
黒田:家はずっと進化していけます。それは古い家の魅力です。
浜川:空家の持つ可能性とは何だと思いますか?
黒田:面白い人が集まる場所になるのではないでしょうか。空家は安いし、自由にでき、アーティストなどの面白い発想の人が集まりやすい場所だと感じます。かつて菊港が栄えたこの場所に、再び人が集まって賑わったら、まちも嬉しいはずです。行政や民間が仲良くやって、お互いに協力してアイデアを出し合う人が出てきたら、また農業や芸術などさまざまな分野の人でそういう人が出てきて、自分たちの楽しみたいことをやっていけば町全体が盛り上がるでしょう。今、移住を考えている人は全国にもたくさんいます。面白い人が集まって、いろいろな星人が集まるひとつの惑星になったら、また面白くなりますね。
「空家は面白い人が集まる場所になる」

■空家対策02
利活用するには難しい。
そんな時には…放っておかない選択肢を。

▽こんな場合は要注意!!
・盆や正月に使うけど、最近は帰省できていない。
・物置として使っているが、たまにしか用事がない。
・一人暮らしの高齢者が、老人ホームなどの高齢者住宅や介護施設、子ども宅などに転居する。
ご近所や地域の人に迷惑をかけてしまうことがあります。

▽空家解体の費用を助成します。
町では、危険空家発生の未然防止と地域の環境保全を図るため、空家の解体にかかる費用の一部を助成します。
希望される人は必ず工事着工までにお問い合わせください。
補助率:解体費用の4/5(上限15万円)
主な補助要件:
・町内にある空家で、建築後30年以上経過している。
・個人所有、1年以上使用無し。
・他の助成金などの交付がないこと。詳しくは町ホームページをご確認ください。
【HP】https://www.town.kotoura.tottori.jp/docs/2022101300030/

空家の適正管理や解体の補助金についての相談先:建設住宅課
【電話】55-7805

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