皆さんが納めた税金や国・県からの補助金などが私たちの暮らしにどのように活用されたのか、町の1年間の収入と支出をまとめた「決算」をお知らせします。
◇一般会計の決算の特徴
・公共施設の老朽化対策を実施したことにより、過去最大規模の令和2年度に次ぐ決算額
・公共施設の老朽化対策などは国の補助制度がなく町独自に実施したため、歳入面では町債が増額(前年比+6億3,365万円)
・ふるさと納税が落ち込み、歳入の寄附金が減額(前年比▲1億884万円)
・実質収支は4億7,450万円の黒字
◆一般会計 歳入
129億6,793万円(80万円/人)
対前年比:+2億1,522万円(+1.7%)
◆一般会計 歳出
124億454万円(76万円/人)
対前年比:+3億6,288万円(+3.0%)
■一般会計における主な事業
令和5年度は次の3つ柱を掲げ、取り組みました。主な事業と決算額をご紹介します。
(1)人を大切に
・地区公民館と協議会による地域づくり[決算額:4,040万円]
各地区公民館事業を運営するとともに、協議会による地域づくり活動を支援し、コミュニティの醸成を図りました。
・母子保健健康管理システム導入[決算額:2,727万円]
これまで紙で管理していたカルテの電子化、健診等の各種記録をデータで管理する環境を整えました。オンラインでの健診の問診票入力等により、保護者の利便性を向上させました。
・第30回記念白鳳祭の開催[決算額:578万円]
コロナ禍で3年間中止となっていた白鳳祭を住民主体の実行委員会により第30回記念として盛大に開催しました。
・暮らそうコトウラ!新築奨励金[決算額:950万円]
若者・子育て世帯を対象とした新築奨励金を新設し、移住者の増加と定住を促進しました。
(2)魅力ある環境
・赤碕ふれあい広場リニューアル[決算額:1億5,098万円]
大型すべり台等の更新を行い、令和5年4月にリニューアルオープンしました。
・防災減災浸水被害防止対策事業[決算額:2,056万円]
豪雨被害防止のため、三保・釛地区について流域調査を実施したほか、田越・笠見地区の水路改修に必要となる用地取得、改修工事に着手しました。
(3)輝く産業経済
・スマート農業推進事業[決算額:1,932万円]
スマート農業の技術習得を支援するため、スマート農業研修ハウスの運営費等を補助するとともに、スマート農機(自動操縦トラクター・農業用ドローン等)の導入経費を助成しました。
■特別会計・公営企業会計(一般会計以外の会計)の決算
特別会計は、特定の目的や収入がある事業について、一般会計と分け、それぞれの収支を明確にしています。
◇特別会計等の決算の特徴
・後期高齢者医療特別会計は、被保険者の増加により歳入
・歳出とも前年度より増額となりました。
・住宅新築資金等貸付事業特別会計は、貸付金元利収入の増加により歳入が前年度より増額となりました。
・下水道事業は、下水道管の布設工事が完了したことに伴い、歳入・歳出とも前年度より減額となりました。
※1.水道(資本)及び下水道(資本)について、支出額(歳出)に対する収入額(歳入)の不足は現金支出を伴わない内部留保されている資金で補填しています。
※2.全て1万円未満四捨五入
◆財政診断の結果、健全な財政状況
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」で定められた5つの指標を公表します。この指標では、『早期健全化基準』(財政状況が悪化しており、財政の再生が必要)と、『財政再生基準』(自主的な財政の健全化が困難な状況にあり、国の指導監督のもとで財政運営が必要)が定められています。
全ての指標で『早期健全化基準』を下回り、まちの財政状況は健全な状態にあります。
◆まちの借金(町債)と貯金(基金)
まちの借金は減少しました。
◇借金(町債)残高
琴浦町 95億1,730万円(前年度末より1億3,250万円減少)
県内町村平均 69億7,226万円(前年度末より1億3,680万円減少)
・新規の借入を抑制するとともに、過去の高利率の借金予定より早めて全額返済したことにより減少しました。
◆まちの貯金は微増しました。
◇貯金(基金)残高
琴浦町 34億6,481万円(前年度末より1,266万円増加)
県内町村平均 38億8,116万円(前年度末より1,740万円減少)
・近年、貯金を崩さずに予算を組むことが困難な状況です。
・今後の災害や経済事情の変動などに対応するため、貯金を蓄えておくことが必要です。
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