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おめでとうございます! 第49回 鳥取市文化賞

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鳥取県鳥取市

11月3日、本市の文化・芸術の振興に功績のあった人をたたえる「鳥取市文化賞」の贈呈式が市役所で行われました。このたび受賞された5人をご紹介します。

▽文化賞
井上 聖子(いのうえ きよこ)さん【書道】
現在、書道の全国組織「一先会(いっせんかい)鳥取支局」の代表として活動し、作品は日展入選6回をはじめ、日本書芸院展で大賞を2年連続受賞するなど、その実力は高く評価されている。
鳥取では鳥取県展無鑑査、全国では読売書法展において読売新聞社賞を受賞し、読売書法会理事や日本書学研究会一先会総務理事を務めるなど、重責を担っている。
作品は、美しさ、優雅さを感じさせる「かな書道」であり、行の流れ、墨色の変化、文字の配置や余白の使い方が熟考されて書き込まれた素晴らしい作品である。
デジタル化が進み、文字を書くことが少なくなってきた現代において、一人でも多くの市民に書道の魅力を伝えていこうと日々努力をされている。

▽文化賞
白岡 文江(しらおか ふみえ)さん【日本画】
多摩美術大学日本画科卒業後、本市に移住。当時の鳥取ではなじみが薄かった日本画を、鳥取家政高校(現鳥取敬愛高校)で生徒に指導し、鳥取市展賞、県展賞、無鑑査などの多数の受賞に導く。
現在は「グループ鳥白岡文江日本画教室」を主宰して指導に励み、教室の生徒の作品展を開催するなど、市民への日本画の普及活動に尽力されている。
作品は、凛とした写実と心象に特色がある。活動の前半は「鳥取の野花」をモチーフに、後半は「時を旅する」をテーマとして海外20カ国の歴史や風土をモチーフに作品を描き、県内をはじめ全国各地の団体や個人に収蔵されている。
描く楽しみや生きがいを見出す指導を長年続け、日本画の魅力を市民に普及させた功績は大きい。

▽文化賞
中原 秀樹(なかはら ひでき)さん【放送】
本市に根ざしたコミュニティFMの社長でありつつ、メインのパーソナリティーとして、鳥取の魅力を広く発掘し発信されている。非常に滑らかでテンポの良い語り口でありながら、表面的になるのでなく、鳥取の人、出来事、物の魅力を自分の言葉で丁寧に楽しく語られる。
また、パーソナリティーとしての語りだけではなく、放送局の番組編成においても、鳥取の魅力を発信する姿勢は一貫している。地域で頑張る人と人をつなぐハブ機能としての役割も担いながら、地域を盛り上げる番組作りにも注力している。
鳥取の文化を作り上げ、発展させるうえで、放送文化は極めて重要な役割を果たしており、これまでの功績は顕著である。

▽文化賞
松本 健一(まつもと けんいち)さん【文化活動(画廊経営)】
本市には継続的に美術作家を紹介する公共機関が少なく、画廊の存在は大変貴重である。
画廊「栄光舎」の経営者として長く活動され、地元の作家と全国の作家をバランスよく紹介し、良いものは良いという視点で、使命感を持って活動されている。絵画から工芸まで、さまざまなジャンルの作家を育ててきた。
また、「あざみ展」「ざくろ展」などのユニークな企画展も行っており、多くの美術ファンに支持されている。
全国から力のある作家を選び出し、地元作家についても有望株に焦点を当て、個展やグループ展という形で紹介するなど、作家の育成および市民への文化芸術の普及活動に日夜努力されている。

▽文化賞
椋 誠一朗(むくのき せいいちろう)さん【俳句】
故稲畑汀子(いなはた ていこ)(高浜虚子(たかはま きょし)の孫)、次いで稲畑廣太郎(いなはた こうたろう)に師事し、俳句雑誌「ホトトギス」に関わりながら、作句を続けて30年余。
身の周りの自然や家族を題材にしながら、見聞きし感動したことがらを普段使用していることばで素直に表現する、平明(へいめい)で思いの深い作風である。
現在、日本伝統俳句協会評議員、同山陰協議会副会長、鳥取県俳句協会理事などの重役を務める。また、市民が俳句愛好家としての一歩を踏み出すきっかけづくりのため、「鳥取ホトトギス会」「ふれあい俳句教室」「むつみ句会」など本市で俳句指導を行い、俳句の普及、発展に尽力している。
今後の鳥取の俳句界を導く強力な指導者として期待は大きい。

問合せ先:本庁舎文化交流課(34番窓口)
【電話】0857-30-8021
【FAX】0857-20-3040

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