■鳥取県内では年間約100人(交通事故の約4倍)が入浴中に亡くなっています
脱衣所・浴室での事故は12月〜3月に多く発生し、そのうち65歳以上の高齢者が全体の約80パーセントを占めています。
入浴事故の主な原因は急激な温度差が体に悪影響をもたらす「ヒートショック」であると言われていますが、近年では、大半が入浴時の「熱中症」によるものもあることが明らかになってきました。
【ヒートショックとは】
熱い湯船と寒い脱衣所の温度差で起こるヒートショックは、高齢者や血圧の高い人が影響を受けやすくなり、血圧の急激な変化により心筋梗塞や脳梗塞、さらには失神や意識障害を引き起こすリスクが高まります。
【入浴中に起こる熱中症のメカニズム】
高齢者は熱さを感じにくく、長時間浴槽につかる傾向にあり、熱中症の初期症状が出ないまま意識障害を起こしてしまうことがあります。
■入浴中の事故を防ぐため、以下の対策を心がけましょう。
・お湯は41度以下で10分まで、長湯はしないようにしましょう。
・入浴前に浴室、脱衣所も暖めておきましょう。
・転倒防止、溺没(できぼつ)防止に手すりを設置し、浴槽から出るときはゆっくり立ち上がりましょう。
・入浴前に水分補給しましょう(入浴中でものどが渇いたらこまめに)。
・食事直後・飲酒後・医薬品服用後の入浴は控えましょう。
・家族に声をかけてから入浴し、家族は入浴中の高齢者に注意しましょう。
問い合わせ先:駅南庁舎保健総務課
【電話】0857-30-8521
【FAX】0857-20-3964
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