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[特集] 2025新春座談会 「人を大切にするまち鳥取市」(1)

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鳥取県鳥取市

新年あけましておめでとうございます。
今回は、子育て支援や地域食堂の運営、多文化共生、地域での共助事業など、多方面で活躍する4人をゲストに迎え、それぞれの活動や本市の明るい未来づくりについて深澤市長と語っていただきました。

会場:LA MAISON DE BLANCHE(ラ メゾン ド ブランシェ)プルミエ

◯淺見 真子(あさみ まこ)さん
るりゆ〜る代表
子育て、療育、防災、音楽でつながり、支え合い育ち合う、地域支援団体「るりゆーる」で、地域の子育て支援などに取り組んでいる。

◯佃 亜紀(つくだ あき)さん
河原共助会代表・麒麟のまち地域食堂ネットワーク共同代表
河原町内での地域食堂運営、子どもが主体となり運営するカフェなどを手がける。また、フードドライブ事業にも携わっている。

◯稲田 優子(いなた ゆうこ)さん
多言語国際交流サポートTIA(ティア)会長
本市に暮らす外国出身の人の生活がより向上するよう支援することを目的としたNPO団体TIAに所属。国際交流イベントや通訳サポートなどを行う。

◯小谷 繁喜(こだに しげき)さん
NPO法人さじ未来理事長
人口減少と高齢化が進む佐治町において、住民が助け合って暮らせる地域にしたいと、令和元年にさじ未来を設立。地域助け合い事業や共助交通などを行う。

■活動や思いについて
[浅見]私たちは、赤ちゃんからお年寄りまで、障がいの有無にかかわらず、安心して暮らせる地域がつくれるようにという思いで活動を開始しました。今は子育て支援が中心で、ベビーエクササイズとベビーマッサージで構成されるベビービクス、お母さんの産後の体力回復やリフレッシュのためのママビクス、音楽の力で子どもの健やかな発達を促し、地域の人とつながることを目的としたミュージック・ケアという活動を、公民館や子育て支援センターなどで提供しています。また昨年の夏から、活動の拠点である吉成baseで縁がわくらぶという活動を始めました。毎週木曜日の夕方に縁側を開放して、気軽に立ち寄れるようにお茶を準備しています。ちょっとお話をして、お茶を飲んで、ほっとできる時間にしていただけたらなと思っています。

[市長]本市ではみなさんが安心して暮らしていける、地域共生社会の実現を目指しています。誰もが尊重し合い支え合って、心豊かに暮らせる社会、まちでありたいという本市の取り組みと共通しており、同じところを目指していらっしゃるんだなと思いました。

[佃]月に1回、河原町にあるコミュニティセンターでふれあい食堂という地域食堂を行っています。河原共助会というボランティア団体が運営を行い、50人から70人程度が大家族のような感じで、にぎやかに会話を楽しみながら食事をしています。調理は地元の人が中心となって行い、子どもたちに昔の遊びを教えてくれる人もいらっしゃいます。また、高齢者やひとり親家庭など困っている人にお弁当を届けるサービスも行っています。そして、企業などから寄付をしていただいた食材を、麒麟のまち地域食堂ネットワークを通して、地域食堂や支援が必要な人、団体にお配りするフードドライブの取り組みも行っています。

[市長]地域食堂は、本市としても非常に力を入れている取り組みの一つです。これからの時代に欠かすことのできない、重要な社会資源であると考えています。困りごとを抱えている子どもの居場所として、サポートや支援につながることも期待しています。

[佃]地域食堂は安心できる居場所であり、なくてはならない場所だと思います。ひとり親家庭など、さまざまな困難を抱える人も利用されるので、居場所を作ること、見守ること、そして支援につなげることも、地域食堂の役割だと感じています。

[市長]ぜひみなさんに参画していただき、地域のつながりが発展していくことを期待したいです。

[稲田]TIAでは在住外国人の生活面のサポートや、行政機関からの通訳要請の対応、国際交流イベントへの参加、外国人のみなさんを招いたイベントなどを行っています。昨年に開催された第9回とっとり多文化交流フェスタでは、さまざまな国の文化や食べ物、遊びなどのブースでたくさんの人が交流を楽しんでいました。また、団体に所属せずに暮らす外国人のみなさんともつながりを持つため、オアシスという名前で茶話会を開いています。日本の文化を紹介しながら、生活で困っていることを聞いたり、さまざまな情報を紹介したりしています。

[市長]本市にお住まいの外国人は少しずつ増えてきていて、現在は1800人程度になりました。市役所にも韓国、中国、ドイツの国際交流員を配置して、国際理解や多文化共生などの取り組みを推進しています。これからの時代、文化や歴史の違いをお互いに認め合い、理解し合うことがますます重要になると思っています。

[小谷]さじ未来では、ごみ出しや家の草刈り、片付けといった、生活する上での困りごとに対してお助け要員を派遣する助け合い事業、地域内の共助交通であるさじ未来号の運行、放課後児童クラブさじっ子の運営などに取り組んでいます。助け合い事業は、主に町内の高齢者に登録していただいているお助け要員の中から、事務局が活動できる人を招集して派遣するという仕組みです。さじ未来号も住民からドライバーを募集して、交代で運転をしていただいています。基本的に高齢者が中心で、元気な高齢者が地域の高齢者を助けるというような実情ですので、今後は後継者の確保が一番の課題になってくるのではないかと思っています。

[市長]本市の9割は中山間地域に該当し、そこに人口の約半分が住んでおられます。高齢化や人口減少、利便施設の減少など、さまざまな課題がある中で、一つ一つ解決を図っていくということがすばらしいと思います。

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