12月24日、女子第35回全国高等学校駅伝競争大会が京都府のたけびしスタジアム京都を発着するコース(5区間、21.0975km)で行われ、神村学園高等部女子駅伝部が5年ぶり2回目の頂点に立ちました。レースは、競技場トラック内で、アンカーのカリバ・カロライン選手が、スパートをかけて逆転する劇的なものとなりました。
これを記念して、2月12日には、本市の旭町商店街にて監督・選手による優勝パレードと記念セレモニーが行われ、多くの市民の皆様が祝福しました。
■有川哲蔵監督の談話
○大会を振り返って
前回大会で、主力の三年生が抜けて一からのチーム作りでした。新チームがスタートした当初は全国高校駅伝に出場しても入賞出来ればいいぐらいの状況でしたが、そんなチームを鼓舞し続ける存在が主将であるカリバ・カロラインでした。カロラインは夏の全国高校総体の1500m、3000mで、2年連続2冠を国内国際最高記録、大会新記録で達成する最速最強の選手です。そのカロラインに鼓舞され続けた日本人選手も日々の練習で少しずつ力をつけていき、県予選では全国ランキング1位の記録を出すまでに成長を遂げました。今大会では、無難なオーダーを組むか一か八かの優勝狙いでいくかで悩みましたが「今年は1、2年生の若いチーム、失敗すらも糧になる」と、1、2区に1年生を並べるオーダーで挑みました。カロラインが鍛えた1、2年生はレースにおいても必死に耐えながら一秒を削り出す渾身の走りで5区のカロラインにトップと1分20秒差の3位で襷を渡し、あの歴史的な大逆転の足掛かりを作りました。私自身は3年計画の1年目の優勝に驚くとともに子どもたちの可能性が無限であることを改めて感じた大会となりました。
○市民の皆様へのメッセージ
いつも神村学園を応援して頂きありがとうございます。市民の皆様からの大会前の移動、練習中などに温かい励ましの言葉など頂き生徒たちも自然に頑張ろうという機運が高まり大会を迎える事ができ、優勝することができました。今後は、大会連覇へ向けて挑戦しますので、応援をよろしくお願いいたします。
■カリバ・カロライン主将の談話
私は、1・2年生の時も5区を走り、スタートからスピードを上げて後半うまくいかなかったです。今大会はその経験を活かし、後半に力を溜めて走りました。トラックに入ってきて、有川先生の「カーロ!いける!ここから我慢我慢!」という声が聞こえてきて、自分の力を最大限に出し切ろうととにかく無心で走りました。今思えば、きつかったのは最後の100mでした。最後の高校駅伝を優勝という形で終えることができてよかったです。市民の皆さん、たくさんの応援ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
神村学園にやってきて3年間は、暑い日も寒い日も一緒に走り続けてくれたチームメイトには本当に感謝しています。3年生になりキャプテンとして、後輩たちのサポートがありここまでやってこれました。後輩たちには「2連覇」を目標にこれからも頑張ってほしいです。
そして、私は卒業して日本郵政グループに入団します。私の一番の目標は、オリンピックでケニア代表として出場することです。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
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