■07 大石神社
中津川地区にある大石神社には、約400~500年前に祁答院地方一帯を治めていた島津金吾歳久と祁答院渋谷氏13代良重が祀(まつ)られています。御神体は高さ1.6mもの巨大な石。仏を象徴する丸印の円相と両者の法名が刻まれています。大石神社がいつ建てられたのかは定かではありませんが、薩摩町郷土誌によると明治7、8年頃と推定されています。神社が建てられる以前には歳久の供養塔があり、その前で人々が踊りを奉納して、多くの見物人が訪れたそうです。現在でもその伝統は受け継がれており、毎年行われる秋季大祭では、地域の人々が金吾様踊りとして知られる虚無僧(こむそう)踊りや鷹(たか)刺し踊り、兵児(へこ)踊りなどを踊って奉納します。
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