■09 永江の滝
永江の滝は、中津川地区にある落差21mの滝で、近くの町道沿いには滝を上から眺めることができる永江ん滝公園があります。同地区では、昭和9年に深刻な干ばつがあり、人々は神社で雨乞いをしたり、水神様を怒らせて雨を降らそうと滝つぼの水をくみ出したりしましたが、いっこうに雨は降りませんでした。やがて、滝の岩場が乾燥して白くなって観音様のように見えたことから「永江の滝に観音様が現れた」とうわさになり、多くの人々が押しかけました。そこで、地元の住民が滝にしめ縄を張り、賽銭(さいせん)箱を置いたところ、たくさんのお賽銭が集まったといいます。その後、同年の8月30日に雨が降ってからは干ばつはなくなったそうです。
『永江の滝のマップ』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
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