■14 長福寺跡古石塔群
長福寺は、かつて鶴田を治めていた渋谷一族の鶴田氏が、1401年に鶴田合戦で敗れて勢力を失うまで、代々先祖を祀(まつ)っていたとされる寺です。昭和期に国道267号の改修工事が行われた際、工事範囲が長福寺の敷地内であることが判明。実際に工事が始まると多くの石塔が出土し、求名地区の下手公民館に移されました。石塔が誰を供養したものなのか、詳しいことは分かっていませんが、鶴田氏が領主だった時代に作られたものではないかと考えられています。公民館の敷地には宝塔、五輪塔、六面地蔵、庚申(こうしん)塔など様々な形の石塔がきれいな状態のまま残されており、このほかにも六地蔵塔や島津金吾歳久を供養した石碑なども残っています。
『長福寺跡古石塔群のマップ』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
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