■24 別府原(びゅうばる)古墳群
別府原古墳群は、求名地区から永野地区へ向かう町道沿いにあります。昭和44年に発掘調査が行われ、6世紀ごろの地下式板石積石室墓が6基確認されました。地下式板石積石室墓は近年の研究成果では板石積石棺墓や板石積石室墓と呼称されています。この遺構の特徴は地下に竪穴を掘り、安山岩や扁平な河原石10~14個を用いて円形または方形の石室を作り、そこに遺体を安置し、土をかぶせ板石で覆った後、さらに全て土で埋めてしまい地表に標識を残さない南九州独特の埋葬法です。副葬品として、短剣、長剣、鉄鏃(てつぞく)などが確認されています。この種のものは、熊本県南部から川内川流域に分布の中心があり、群集墳を形成するのが特色です。
『別府原古墳群のマップ』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
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