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SATSUMA×WORK さつま×しごと(Vol.43)

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鹿児島県さつま町

■ハーバンゴック×製造業
近年増加する外国人労働者は、県内に約1万2千人、町内には約450人の方がおり、その多くは技能実習という資格です。特定技能2号の資格は、語学力と専門知識が必要とされる試験のため、合格が難しく、全国で98人、県内では4人しか合格しておらず、難関資格となっています。今回は、電子・電気機器分野で県内唯一の合格者となった、株式会社鹿児島マテリアルのハー・バン・ゴックさんに話を伺いました。
「私は、ベトナムの高校を卒業後、18歳で技能実習生として同期4人と来日しました。最初は5人一緒のグループで働いていましたが、しばらくすると私だけ日本人の作業チームで働くことになりました。あの頃はちょっと寂しかったですね」と話すゴックさん。その理由について、同社の帖佐竜一代表取締役は笑顔で振り返ります。
「ゴックさんは、5人の中でも特に優秀で、日本語の習得も早かったため、思い切って日本人の同僚と働いてもらうことにしました。予想通り、周囲も彼の実直さを理解し、日本語はもちろん、鹿児島弁も教えながら親身に接していたので、ゴックさんの能力は格段に向上しました」
現在ゴックさんは、社内の生産計画に沿って約50人の技能実習生を統括する責任者となっています。
「社内にはベトナム人やインドネシア人の技能実習生がいますが、週末に一人で過ごしている方がいると、声をかけて一緒に買い物などに出かけたりしています。時には町内の友人と一緒にサッカーをすることもありますよ」同僚への配慮を常に欠かさないゴックさんの人柄もあって、3年前に町内のベトナム人実習生と結婚。現在は一時帰国中ですが、新しい家族も増えました。
「将来は、妻や子どもと一緒にさつま町で暮らしたいと考えています。特定技能2号評価試験に合格することができたので、今後はビジネスキャリア検定も取得したいと思っています。一定期間を経過すると永住権も認められるため、これからも努力していきます」

○HA(ハー) VAN(バン) NGOC(ゴック)さん(29)
ベトナム中部出身。
2015年9月より技能実習生として来日。2024年8月に、特定技能2号評価試験に合格。
数年前、それまでは敬遠して食べなかったサーモンの握り寿司を初めて食べた瞬間に衝撃を受け、寿司が大好物になった。

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