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【こんにちは保健師です】子どもの言葉を育む

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鹿児島県さつま町

子どもが言葉を話すようになるまでには個人差が大きく、悩みを抱える保護者も少なくありません。子どもの言葉を育むために周りの大人はどのようなことができるでしょうか?

■言葉の発達の過程
胎児の頃…母体を通して届く音はあいまいだが、リズムや声に込められた感情を受け取っている。
言語前期…「ままま」「だだだ」など音を繰り返したり(喃語(なんご))、目が合う・相手の動きをまねる・バイバイなど身振りする。
初語(しょご)…「ママ」「わんわん」など初めて意味のある言葉を話す。その後少しずつ話せる語が増える。一般的に話すより理解できる言葉の方が多い。
語彙(ごい)爆発…1日に複数の新しい言葉を話すようになるが、動物は全て「わんわん」など言葉の範囲に誤りがある。周囲とのやり取りを重ねていくことで適切な意味を学習していく。
2語文…分かる・話せる言葉のレパートリーが増えると「わんわん、きた」「おちゃ、のむ」などを話す。
3語文…「パパ、おしごと、行った」など。「パパに、おしごとが、行ったよ」など助詞の誤りもある頃。
生活言語…日常生活でコミュニケーションに使用する話言葉を話す。
学習言語…目の前にないものをイメージし、過去の話、仮定の話、物語などを話す。

■言葉を育む関わり
○気持ちを共有する
子どもが見たり、指さしたり、手渡したりするものを、大人も一緒に見る。子どものタイミングに合わせて「そうだね」と応えたり、「楽しいね」「おもしろいね」「悲しいね」などを言葉や表情で伝え、顔を見合わせたりアイコンタクトを取りながら気持ちを共有する。

○子どもが理解している方法で伝える
まだ言葉を理解していない場合は、実際に見る・触れる・聞くといった一つずつ物事に注目して刺激を受けられるようにする。言葉を理解している場合は、子どもが話せる言葉と同じか、少しだけ長い文・表現で、簡単に伝える。

○生活リズムを整える
食事・睡眠・排泄といった毎日の繰り返しの中で、その場面ごとにあった言葉の表現を学ぶ。また、決まった段取りで生活を送ることで「お風呂のあとは夕食だな」「食べたら歯磨きだな」と少し先のイメージができる。先の見通しができると、落ち着いて過ごせるようになり、気持ちの余裕も生まれる。

○イメージと言葉をつなぐ
例えば「ちょうだい・ありがとう」の手本を示したり、電車が走る動画を観るとき「はやいね」「赤色だね」「ガタンゴトン」「ビューン」などの言葉を添える。

■注意すること
家庭の中でスマートフォンやタブレット端末などをよく使用している子どもは、言葉を聞いて内容を理解することが苦手であるという調査結果があります。幼い子どもがスマートフォンやタブレット端末など視覚的な情報に頼る生活をしていると、言葉でやり取りする能力が育たない危険性があり、将来的にコミュニケーションに支障が生じる可能性があります。

問合せ:こども課 こども支援係
【電話】(0996)24-8940

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