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SATSUMA×WORK さつま×しごと(Vol.36)

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鹿児島県さつま町

■林業×宮之原敏悟
本町の面積の約7割を占める森林。木材やタケノコ、キノコなど豊富な資源をもたらしますが、適正な管理には多くの労力と専門的な技術が不可欠です。鶴田地区で林業を営んでいる宮之原敏悟さん。竹山では土中のタケノコを掘り当て、針葉樹林ではチェーンソーを操り大小様々な木を切る山のエキスパートです。
子どもの頃から、林業を営む父に連れられ、山で仕事を手伝いながら遊んで過ごしたと話す宮之原さん。「秘密基地作りや木登りをして遊んでいました。今でも仕事で木に登ることがあるので、当時の経験が生かされています」と笑います。現在は建材として用いられるスギやヒノキ、紙の原料となるカシやシイを切って木材市場に出荷しているほか、一部の木を間引いて材木の成長を促す間伐も行っています。良い木を収穫するには、間伐などの山の管理が必要だと話す宮之原さん。管理を続けるための安全な作業道作りにも力を注いでいます。「いい加減な道を作ってしまうと、崩れて土砂災害の原因になることもあります。林業は何十年というスパンで山を管理していくことになるので、安全で作業がしやすい道を作ることが大切なんです」と話します。
近年数を増やし続け、農作物などへ甚大な被害を与えている有害鳥獣。宮之原さんは、猟友会の捕獲隊員としてわなでイノシシやシカを捕獲しています。「自分の山のシイタケやタケノコを守るために始めましたが、今では町内各地から依頼が来ます。隊員の中では若手なので積極的に頑張りたいです」と意気込みます。
「将来は山小屋を建ててのんびり暮らしたいですね」と話す宮之原さん。山と共に生きる姿は、自然とのつながりの大切さを教えてくれます。

○宮之原 敏悟(みやのはら としさと)さん(43)
鶴田地区出身。22歳のときから家業の林業に携わり、現在は父と弟の3人で営む。33歳のときにわな猟の免許を取得。山や田畑を荒らす有害鳥獣を捕獲している。捕獲した動物の多くを自ら解体・調理しており、2人の息子は宮之原さんが振る舞うシカ肉料理が大好物。

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