■17 雨乞石
雨乞石(あまげがいし)は、宮之城屋地地区と佐志地区の境界付近にある大きな石です。昭和51年に宮之城町史談会が発行した「珍しい地名の由来」によると、雨乞石の周辺地域では古くから日照りが続くと住民が石の上で火をたき、鳴り物を鳴らして雨乞いをしていたとされています。雨乞石は、宮之城屋地地区出身の作家である古木鐵太郎(こきてつたろう)の作品「幼年時代」にも雨乞ヶ岡(あまげがおか)として登場しており、幼少期に住んでいた家から石が見えたことや、家族と石の近くに出かけて氏神や墓前に供える花とサカキを採っていた様子が書かれています。また、鐵太郎は石の上で雨乞いが行われているところを見たことがあり、その後実際に雨が降ったことも記しています。
『雨乞石のマップ』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
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