■18 山下の石塔群
柏原グラウンドの周りにある山下の石塔群。グラウンドの南西側には宝塔や笠塔婆(かさとうば)、東側の土手下には五輪塔が建てられています。五輪塔は、弘安3年(1280年)の銘が刻まれており、町内の年号が記されている石造物の中では最も古いものです。山下の石塔群は渋谷殿とも呼ばれ、周辺の地域は鎌倉時代に関東からやって来た祁答院渋谷氏が最初に拠点を置いた地だと推定されています。祁答院地方の歴史をまとめた祁答院記によると、古くから柏原地区の周辺は郡山(こおりやま)と呼ばれ、川内川の水運など交通の利便が良く年貢を集める蔵が置かれていたことから、祁答院渋谷氏が勢力を伸ばすための拠点として重要視していたとされています。
『山下の石塔群のマップ』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
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