■19 穴川橋
川内川と穴川の合流地点に美しいアーチを描く穴川橋。橋の下は、江戸時代に金山街道と呼ばれた交通の要所で、橋が架かる以前は、伊佐方面から宮之城にある蔵へ年貢を運ぶ人々が川を往来しました。普段は歩いて渡れるほどの浅瀬でしたが、雨が降ると膝の高さまで泥が積もり、米を載せた馬が足を折ったり、米を濡らしてしまったりすることが度々あったといいます。明治3年に初めて木製の板橋が架かると、その5年後に石橋へと変わり、大正9年に東別府佐吉によって3連の眼鏡橋が作られました。県内でも現存する3連の眼鏡橋は珍しく、北薩地域では穴川橋のみ。橋の上を歩いて、歴史のロマンを感じてみてはいかがでしょうか。
『穴川橋のマップ』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
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