SATSUMA×WORK さつま×しごと(Vol.40)

7／30

■美容師×中園詠子
去年5月に宮之城屋地地区にオープンした美容室ОWL(オウル)。中に入ると店の名前にもなっているフクロウをモチーフにした絵画やオブジェが出迎えてくれます。男女問わず、幅広い年齢層から人気を集める同店で店主を務めているのが中園詠子さん。利用客と笑顔で会話を交えながら、丁寧に仕上げていきます。
同店をオープンする前は、東京都や鹿児島市など主に都市部の美容室で働いていた中園さん。さつま町で店を始めてから、子ども連れの利用客が多いことに驚いたと言います。
「時間を分けて1組ずつ受け入れているので、落ち着いて利用しやすいのかなと思います」と話す中園さん。子育てをしている自身の体験を生かし、子どもと一緒に来店しても安心して過ごせるよう、店内にキッズルームを設けました。「小さいお子さんの髪をカットするときは、はさみでけがをさせないように気を付けています」と細心の注意を払います。
「常連のお子さんが来店するたびに成長した姿を見せてくれので、親心が湧いてきますね。七五三などの人生の節目に利用していただくのもうれしいです。将来二十歳のつどいのヘアメイクに来てくれたらと楽しみにしています」と笑顔を見せます。
人が創作している姿を見るのが好きだと話す中園さん。今年3月、愛知県を中心に活動している画家の瀬戸口忠治さんを招いて、絵画と塗り絵のワークショップを開催しました。
「参加者の皆さんが、作品を通して自由に自分を表現してくれたことがうれしかったですね。9月にもワークショップを計画しているので楽しみです」と期待を膨らませます。
「これから忙しくなりますが、私は忙しいくらいがちょうどいいので」と笑う中園さん。今後の活躍から目が離せません。

○中園　詠子(なかぞの　えいこ)さん(34)
山崎地区出身。高校卒業後、アルバイトで学費を貯めて美容専門学校に入学する。鹿児島市や東京都の美容室で修業を重ね、去年5月に美容室ОWLをオープン。好きな動物は、店名の由来にもなっているフクロウ。最近、学生時代に習っていた茶道の熱が再燃中。