■トマト農家×宮脇純久
冬が深まる中、町内約20戸のトマト農家は収穫シーズンが到来します。今回は、中津川地区で就農している宮脇純久さんに話を伺いました。
「高校卒業後は、上京し関東地区でサラリーマン生活などを経験しました。28歳の頃、両親が取り組んでいたトマト栽培を継承しようと思い、Uターンして就農し、今年で23年目になります」現在、宮脇さんは認定農業者に認定され、32aのビニールハウスで年間を通じたトマト栽培に取り組んでいます。
「トマト栽培は8月から種をまき、苗の植え付けをし、12月から翌年の6月頃まで収穫を行い、7月からは次年作の準備などを行うため、長期の休みはありません。また、子どもたちと過ごす時間や地域行事以外は、家にいてもトマトの事が気になるので、ほぼ毎日ハウスの中にいますね」宮脇さんは栽培方法の研究や減農薬にも関心が高く、様々なことに取り組んでいます。
「近年はコナジラミによる黄化葉巻病に悩まされており、コナジラミを捕食する天敵であるタバコカスミカメの温存植物のクレオメを薩摩中央高校生に栽培してもらい、ハウス内での害虫防除にも取り組んでいます」宮脇さんが加入している北さつま農協トマト部会では、この栽培方法を積極的に導入しており、減農薬や生産コスト低減にもつながる取組になっています。
「さつま町のトマトは、県内でもトップクラスの生産量で、JAへ出荷し、県内のスーパーや福岡、大阪、京都で販売されています。今後も栽培技術の向上と安定的な栽培に努め、さつま町産トマトの美味しさをもっと伝えていきたいですね」
○宮脇 純久(みやわき すみひさ)さん(50)
中津川地区出身。
関東で生活していた頃に出会った妻と4人の子どもがいる。
消防団活動や地域行事に積極的に参加し、今年の金吾様踊りでも弓之尾鷹刺し踊り連に参加した。
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