後期高齢者の医療費のうち「骨折」に関する医療費が、さつま町は国や同規模の自治体と比較して2倍以上となっています。転んで、ヒヤッとした経験はありませんか?季節柄、身体活動量が少なくなっているあなた、今から足腰を丈夫にしていきませんか?
■医療費情報から現状を見てみましょう
○骨折は女性が多い
令和5年度の医療費データによると、骨折で医療機関を受診した後期高齢者医療被保険者のうち、男性は22人、女性は93人と女性が多くなっています。
○骨折で最も多いのは大腿骨
骨折の部位は、大腿骨(足の付け根)骨折が59人で全体の半数以上となっています。大腿骨骨折は、長期入院により家計が圧迫されたり、その後の暮らしに大きな影響が出たりします。また、日常生活動作(ADL)の低下や寝たきりに結び付きやすく、要支援・要介護状態になる可能性が高くなります。
[骨折部位の割合]
○骨折の多くは転倒が原因
骨折の原因の半数以上は転倒によるもので、特に自宅(施設内等)が多く、次に、尻もちや何かを持ち上げた際の骨折、ベッド・椅子から転落によるものでした。
■転倒予防のために日常生活で気を付けること
骨密度が低下した状態では簡単に骨折してしまう危険があるため転倒を予防することが重要です。
座りがちな生活に比べて、活発な身体活動は大腿骨近位(足の付け根)骨折を約3割低下させるという報告があります。
・筋肉やバランス能力の強化、室内環境・衣服・履物を改善しましょう。飲んでいる薬でふらつきなどを感じた時は主治医や薬局に相談しましょう。
・食事面ではカルシウム(乳製品・小魚)、タンパク質(肉・魚・卵)、ビタミンD(魚・きのこ類)をしっかり摂取し栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
・骨密度を上げるために筋力運動(かかと落とし)、椅子立ち座り(ゆっくり1分)、バランス運動(目を開け支えて片足立ち(左右1分)×1日2~3セット)を行いましょう。痛みが出た場合は中止しましょう。
■40歳を過ぎたら骨粗しょう症検診を受けましょう
令和7年度意向調査書(1月末に送付済)で町の検診の申し込みが可能です。
問合せ:ほけん福祉課 保険係
【電話】(0996)24-8932
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