【肺炎と排痰について】
◆肺炎とは
細菌やウイルスなどの微生物が肺内に入り、免疫によって排除されなかった場合に肺や肺周辺の組織に炎症が起こった状態をいいます。
◆症状
全身症状としては、発熱や悪寒、倦怠感、食欲不振など、呼吸器症状は咳や痰、呼吸困難感、胸の痛みなどがありますが、乳幼児や高齢者では目立った症状がなく、突然の重症化で発見されるケースもあります。肺炎が疑われるときは病院への受診をすすめます。
◆予防法
基本的には風邪の対策と同じで、手洗いうがい、マスクなどを心掛けることが大切です。また、溜まった痰については咳などで吐き出すようにしてください。痰は肺内の分泌物や、吸い込んだ空気中の異物が気道の粘液に付着したもので、気道に痰が溜まったままだと息切れの増加や、感染を誘発しやすくなります。
日頃から排痰をできるようにしておくことが大切です。
◆排痰の方法
咳やハフィングという方法があります。
○咳
大きく息を吸う→(声帯を閉じて)息を一瞬こらえる→圧縮した息を爆発的に吐き出す、という過程をすばやく行います。これは日頃から行われていると思います。
○ハフィング
少し多めに空気を吸い込み、声を出さずに、「ハッ、ハッ、ハッ」と強く、早く、息を吐きだすことによって、息を吐く速度を早めて痰を出しやすくします。咳で痰が出しづらいときはこのような方法も効果的です。
痰を出す習慣がない人が肺炎など呼吸器系の病気になった際、排痰に苦戦する様子を時々見かけます。自力で排痰ができるように日頃から意識してみてください。
■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科の受診を希望される方は、必ず来院前に電話でお問い合わせをお願いします。
※詳しくは本紙をご覧ください。
野田先生の診療日:10月2日(月)午後~10月6日(金)午前・10月16日(月)午後~10月20日(金)午前
※10月8日(日)は当番医
公立種子島病院 リハビリテーション科 有留真穂
【電話】26-1230
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