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公立病院だより

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鹿児島県中種子町

■血液透析の仕組み
血液透析の仕組みについて説明します。

◆ダイアライザーとは?
(1)ダイアラザーのことを「人工腎臓」と言います。
(2)ダイアライザーの中は細いストロー状の糸(中空糸)が3千から1万5千本入っています。
(3)このストロー状の糸の中を血液が、外側を透析液が流れます。
当院で行われている血液透析をHD(Hemo Dialysis)と呼ばれ、「拡散」を利用して老廃物や余分な水分を除去する。

◆拡散とは?
お茶のティーパックをイメージします。
ティーパックをお湯につけると徐々にお茶の成分がお湯に染み出してきて味が濃くなっていきます。これは濃度の濃いお茶の成分が濃度の薄いお湯の方に移動しているからです。
水溶液中の物質は、濃度の濃い方から薄い方へ移動し、均一な濃度になろうとする性質があります。この現象を拡散と言います。
透析患者様の多くは、自分で排尿をすることができません。排尿ができないと体の老廃物やカリウムが体中に溜まってきます。
そこで血液透析が必要になります。血液が通る中空糸には非常に小さい孔が空いています。
血液中に溜まり、血液中の濃度が高い老廃物やカリウムが薄い方へ移動し、透析液と一緒に廃液され、濃度が等しくなるようになります。

○赤血球のような大きなものは小さい孔より大きいため透析液の方には流れず、血液の流れに沿って流れます。
この治療を1日4時間、週3回行います。透析途中で血圧が下がり、気分が悪くなることも多々あります。

◆血圧が下がった時には…
・まずは一度マンシェットを患者様に巻き直してから血圧を計測する。
・それでもダメなら足をあげます。患者様は寝ている状態なので足だけあげることで血圧が上がります。
・それでもダメなら除水を下げます。透析では老廃物を捨てるのと同時に身体中に溜まっている水分を外に出すこともしています。除水をし過ぎることで脱水状態になることもあります。

■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科の受診を希望される方は、必ず来院前に電話でお問い合わせをお願いします。

※野田先生の診療日…10日(月)午後~14日(金)午前、
※4月2日(日)は当番医

公立種子島病院 臨床工学技士 桑畑崇
【電話】26-1230

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〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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