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公立病院だより

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鹿児島県中種子町

■ジュースで水分補給していませんか?
本格的な暑さになり、冷たくて甘い炭酸飲料やスポーツドリンクなどがおいしく感じる季節になりました。これらの飲み物には、私達が想像する以上に砂糖が含まれている事を皆さんはよくご存知かと思います。では、大量に飲むことで発症する「ペットボトル症候群」はご存知でしょうか。
ペットボトル症候群とは、1992年当時の男子高校生が毎日スポーツドリンクを2~3リットルも水代わりに飲んでいたことで意識障害を起こし、日本糖尿病学会が発表したものです。重症感が伝わらない名称ですが、実態は糖尿病そのもので、その上急性の代謝異常を起こしている危険な状態を示します。
喉が渇いた時に甘い飲み物を飲むと、飲料中の糖分によって血糖値(血液中の糖濃度)が上がります。その濃度を薄めようと喉が渇くので、また何か飲みたくなります。こうして次から次へと飲み続ける悪循環が生まれるのです。この「喉が渇く」を始めとした倦怠感・疲れやすい・多尿・吐き気がするなどの症状はやはり糖尿病と同じです。重症になると命に関わることもあります。
ほとんどの清涼飲料水は炭水化物=砂糖です。ペットボトル1本分、500ミリリットルを飲むと摂取する砂糖は何gになるのか栄養成分表示を見てみましょう。また、「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」には注意が必要です。これらは本当にカロリーや糖分が含まれていないのではなく、規定量を超えなければ「ゼロ」と表示をすることが許可されているからです。
炎天下での作業やスポーツの際には熱中症対策としてスポーツドリンクが有効ですが、ペットボトル症候群予防として、一度に大量に飲むことは勧めません。日常的に飲むのは水やお茶にして、甘い飲み物を飲む機会があっても過剰にならないようにしたいですね。

■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科の受診を希望される方は、必ず来院前に電話でお問い合わせをお願いします。
※詳しくは本紙23ページをご覧ください。

野田先生の診療日:7月31日(月)午後~8月4日(金)午前、8月21日(月)午後~25日(金)午前
藤原先生の休診日:8月28日(月)~9月1日(金)
※8月6日(日)は当番医
休診日:8月14日(月)・15日(火)

公立種子島病院 管理栄養士 日高 明衣
【電話】26-1230

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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