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国史跡「立切遺跡」(令和4年11月10日指定)

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鹿児島県中種子町

立切遺跡では、3万5千年も前から「火」を使用して生活していたことを紹介しました。現在では、ライターやバーナー、ガスコンロなどで簡単に火を使うことができますが、大昔にそんな便利な道具はありません。当時の人々は、石や木などを巧みに利用して火を起こしていたことがこれまでの研究によって明らかとなっています。しかし、彼らはどのようにして「火」というものを見つけたのでしょうか?また、どのようにして「火」の利便性を知り得たのでしょうか?
諸説ありますが、人類が最初に「火」を使用し始めたのは約170万年から20万年前であるとされていますが、その当時はまだ火を起こすことはできなかったといわれています。その発見については落雷や火山噴火などによる自然発火・燃焼により、樹木などが燃焼したり、燃え移ったりした「火」であったのではないかと考えられています。
また、たまたま焼け残った動物の肉や木の実などを食べて、生で食べるよりもおいしく、栄養も取れることが分かってきたのではないかとも考えられています。そして、日々の生活の中で、「火」が熱いことや太陽熱で熱くなる岩石、摩擦で熱が起こることなどから、火を起こす方法を習得したと思われます。
人類と「火」には、壮大な時間の流れと奇跡が関係しているのです。
次回は、平和な島に降り注いだ「海底火山の大噴火」について紹介します。

お問い合わせ先:歴史民俗資料館
【電話】27-2233

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