文字サイズ
自治体の皆さまへ

資料館だより(523号)

25/36

鹿児島県中種子町

■宮吉良の石塔
納官小学校横の坂道を上がると、町指定文化財「宮吉良の石塔」があります。この「宮吉良」とは、石塔が建っている地の字です。
ここには、大きな自然石の石塔2基、その間に小さな自然石の石塔1基、八角柱の小さな石塔3基(下記写真・本紙参照)が建てられています。
(1)は「長男家吉良氏碑」
(2)は「吉良伯耆守氏成(ほうきのかみうじなり)墓」
(3)は「元祖野間入道浄徳隆信(のまにゅうどうじょうとくりゅうしん)墓」
(4)は「氏成妻犀川氏(さいかわし)墓」
(5)は「次男家石堂氏碑」
(6)は「三男家石堂氏碑」とそれぞれ刻まれています。
これらの石塔は、今から約820年前に中之郡(現在の野間・納官あたり)を納めた野間入道浄徳隆信と、約450年前に活躍した石堂六兵衛氏成と妻犀川氏、ご子息の栄誉を称え伝えゆくために、子孫の方々によって江戸時代に建立されたといわれています。
また、八角柱の石塔には、石堂六兵衛氏成が「吉良」を名乗るまでに至った史実やその功績、その弟である休内氏英(きゅうないうじひで)、市右衛門氏三(うじぞう)の功績が刻まれています。
これらのことから、石塔は「宮吉良の石塔」として指定されていますが、かつてこの地を納めた野間入道隆信と、戦国の世にて活躍した「吉良・石堂家」の栄誉を後世に残すために建立された御墓なのです。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU