文字サイズ
自治体の皆さまへ

-令和5年度施政方針-

2/41

鹿児島県中種子町

令和5年度は、長期振興計画の第6次計画(前期基本計画)の3年目の年です。この計画は、将来にわたり持続可能で心豊かなまちづくりを進めるための指針となっています。
「“よいらーいき”でつなぐ人の和と豊かな自然が織りなす“躍動なかたね”」の実現に向け、この計画を基本に、農林水産業を中心とする第1次産業の所得向上に向けた取り組み、観光や交流人口の増大、そして、町民の生活しやすさを基本に、町内での購買意欲の向上に向けた商工業などの産業振興、町民生活に必要な公共施設の長寿命化対策、交通の不便や危険を解消し、豪雨時などの浸水防止などに向けた道路や河川などの整備、本町の将来を担う子どもたちの新たな時代に向けた教育やすべての町民の文化・スポーツ活動による豊かな心と健全な体の育成、更に医療、福祉、介護など保健関連分野においては、町民それぞれの世代それぞれの生活環境において、町民間のつながりを深め、充実し満足した生活を送ることができるように、各種施策等を計画的に推進してまいりたいと考えています。
そして、未来に向けた大きな懸案事項であり、喫緊の課題でもある地球温暖化防止に寄与すべく、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指す取り組みを積極的に進めていきます。
令和5年度は、誰ひとり取り残さない持続可能な社会づくり、SDGsの掲げる目標を意識しながら、町民のより豊かな生活と所得向上を目指した施策の実行や、自然災害などの対処も含めた安全・安心な環境づくりを、町民・議員の皆さまと共通認識を深め、効果的かつ健全な行政運営に努めていきます。皆さまのご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
中種子町長 田渕川 寿広

【まちづくり方針(要約)】
◆町の活性化対策と定住促進
○移住者・地域後継者の定住
定住に必要となる住宅の確保および情報提供を推進すると共に、地域後継者の結婚対策に取り組みます。

○「自助」・「共助」・「公助」による課題解決への取り組み
地域自らが取り組む地域活性化に資する活動に対して従来の地域活性化交付金を住民にわかりやすく、使いやすいように改正し新たに地域再生交付金として交付します。

◆観光振興
観光形態型体験・農林漁家での民泊などの体験交流活動に向けた取り組みや、地域おこし協力隊の活動による島の魅力の情報発信を推進します。

◆自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)
住民の利便性を向上させるとともに、デジタル技術やAI等の活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上につなげていくためデジタル推進課(仮称)を新設し推進してまいります。

◆くらしやすい町づくり
「共に支え合う共生・協働の福祉社会の実現」のための各種事業を着実に推進していきます。

○子ども子育て支援
子ども家庭センターを設置し、子育て支援策と母子保健施策との連携・協力を図り一体的な支援を実施していきます。

○高齢者に対する施策
介護を必要としない生活が送れるように、介護を予防するための事業を推進しながら、地域の人的・社会資源の活用による生きがいと安心を確保するための事業に努めていきます。

○給食費・副食費の無償化
令和5年7月から町立学校の給食費、幼稚園、保育所、認定こども園の副食費の無償化を行います。

◆道路交通網、生活環境の整備
○町有施設
長期振興計画に沿った各種事業導入を積極的に推進し、生活基盤の整備に努めます。

○道路整備
町道については、地域の要望等をふまえ幹線道路・生活道路・通学路などを優先し、維持修繕、整備を実施します。また、国道および県道整備についても、関係機関への要望を積極的に働きかけます。

◆自衛隊関連
○情報提供
西之表市の馬毛島においては、自衛隊馬毛島基地建設工事が始まっており、旧種子島空港においても、その港湾工事に関連するコンクリートブロックの製作が始まっております。また、工事関係者の仮設宿舎も建設が始まっており、情報提供があったことに関しては、速やかに町民の皆さまにお知らせしていきます。
また今後、本町に自衛隊員用の宿舎や支援施設の建設も予定されております。この件につきましても、国に対して詳細な情報提供を求めていきます。
町民の皆さまの不安を払拭するためにも情報の収集に努め、知り得た情報の周知を行い、引き続き防衛省との連携を密にし、町民の声に対処すべく、要望していきます。
今後、本町での自衛隊関連施設整備等の詳細な計画については周知の徹底を図りながら、町民のご理解を深め、防衛省との信頼関係を構築しつつ、本町への自衛隊の誘致をこれまで同様、強く要望してきたいと思います。

◆農林水産業の振興
○農業
・さとうきび
面積の維持・拡大を図るとともに、高反収・高品質のさとうきびづくりを推進するために、植え付け・管理・収穫作業等の受委託作業体制の強化と生産組織の育成を図ります。
・安納いも
地理的表示保護制度(GI)の登録をうけ、ブランド推進本部を中心に、引き続き出荷販売統一基準に基づいた生産体制の確立を目指すとともに、栽培技術および品質向上を図るため、バイオ苗供給等関係機関一体となって取り組みます。
基腐れ病については、さとうきびとの輪作体系への転換に向けた課題についても研究を進めます。
・園芸作物等
KーGAP(かごしまの農林水産物認証制度)取得を推進するとともに高品質および反収向上に努めます。
・担い手の確保・育成
総合的な推進体制を整備し、地域の担い手を明確にしながら、その経営改善と育成・支援により、望ましい農業構造を確立します。

○畜産
子牛価格が低迷し、飼料高騰の影響も大きく受け厳しい状況の中、今後、対策を講じながら規模拡大を図り、地域の特性を生かした活力ある産地づくりを推進します。

○林業
水源涵養・地球温暖化防止等森林の持つ目的に沿った計画的かつ効率的な森林整備と施業の集団化・共同化を推進します。

○水産業
漁協・ごんげん中種子集落と連携を図りながら効率的な事業を推進し、沿岸漁業の振興を図ります。また、漁業者のコスト削減を図り、漁業従事者が安全に、安心して使える漁港の整備も進めます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU