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公立病院だより

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鹿児島県中種子町

■夏が過ぎ、気を付けたい感染性胃腸炎
感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌によって引き起こされる胃腸の炎症のことを指します。
秋に感染性胃腸炎が増える理由は、気温や湿度の変動による影響、集団生活の再開、そして特定のウイルスの活動パターンの影響が挙げられます。気温の変化により食品の保存や衛生管理が難しくなり、微生物の繁殖が促進されます。学校や職場での集団生活再開に伴い、感染症が広がりやすい環境が形成されることも影響しています。
主な症状は嘔吐、下痢、腹痛などであり、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス、大腸菌やサルモネラなどの細菌が挙げられます。通常自然に治癒しますが、症状が重い場合や高齢者や幼児など免疫力の低い人々にとっては重篤な合併症を引き起こす可能性があります。感染が疑われる場合は、早めに医師の診断を受けましょう。
家庭でできる感染予防について次のことが挙げられます。

(1)手洗いの徹底
こまめな手洗いは感染予防の基本です。特にトイレ使用、食事前後、外出後など石けんと水で20秒以上しっかり洗いましょう。

(2)食品の衛生管理
食材の適切な保存や調理が重要です。生肉や生魚を扱う際は別のまな板やナイフを使用し、食材をしっかり加熱して微生物を殺菌します。

(3)清潔な飲料水
安全な水を使用して料理をすることや、外出先での水分補給にも注意しましょう。ボトル入りの飲料水を持ち歩くなど。

(4)生鮮食品の選別
野菜や果物はよく洗ってから食べましょう。傷んでいたりするものは避けましょう。

(5)感染者との接触を避ける
家族や身近な人が感染している場合、できるだけ直接接触を避け、食事なども皿を分けるなどしましょう。

(6)適切な衛生環境の維持
家の中を定期的に清掃し、特にトイレや台所など共用の場所の衛生的な状態を保ちましょう。

(7)こまめな換気
室内の空気をこまめに入れ替えることで、微生物の拡散を防ぐことができます。

秋になり食事がおいしい時期になってきます。知識を身につけ心地よい秋の日々を健康と笑顔で満喫しましょう。

■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科の受診を希望される方は、必ず来院前に電話でお問い合わせをお願いします。
※詳しくは本紙17ページをご覧ください。

公立種子島病院 病棟看護師 西尾 康佑
【電話】26-1230

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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