■年頭のごあいさつ
種子島宇宙センター所長 川上道生
皆さま、あけましておめでとうございます。種子島宇宙センター所長の川上でございます。地元の皆さまには約20年ぶりの打上げ失敗によりご心配をおかけしているにも関わらず、これまでと変わらず宇宙センターにおけます様々な活動に対し、ご理解と多大なるご協力を頂いておりますことに、あらためてお礼申し上げます。
1月にH-IIAロケット46号機による情報収集衛星打上げ成功でスタートした2023年でしたが、続く3月にH3ロケット試験機1号機の打上げに失敗しました。失敗直後よりJAXAの総力を挙げて原因究明・対策に取り組んだ結果、9月には同型の第2段エンジンに対策を施した上でH-IIAロケット47号機によるX線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」の打上げを成功させることができました。
失敗後には地元を始め全国の皆さまから直接、間接的に応援・励ましのメッセージを頂き、原因究明に取り組む関係者が勇気づけられましたことにあらためてお礼申し上げます。
本年は、H-IIAロケットの打上げ、LE-9エンジンの燃焼試験が続くほか、失敗原因に対する対策を施したH3ロケット試験機2号機を打上げる計画です。これらの打上げや試験を安全に進めてまいります。
最後になりますが、皆さまのご健勝とご発展をお祈り申し上げますとともに、これまでと変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
(記事の内容12月6日現在)
宇宙科学技術館
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