公立病院だより

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■慢性腎不全について
腎不全とは、腎臓の機能が低下して、正常に働かなくなる病気です。腎不全には急性腎不全と慢性腎不全があります。
急性腎不全は、何らかの原因で腎機能が急激に低下した状態です。慢性腎不全は、数か月から数十年かけて腎機能が低下し、腎臓のろ過能力が、正常時の30%以下となった状態です。さらに悪化すると、透析や腎移植が必要となります。
日本の透析患者数は、2020年末時点で34万7千671人に達し、平均年齢は69・4歳となっています。その中でも70歳以上の高齢者が55%を占めています。
透析導入患者の原因疾患として、糖尿病性腎性が最も多く、次いで腎硬化症、慢性糸球体腎炎となります。これらの病気は、先天性のものもありますが、糖尿病、高血圧症といった生活習慣病が原因となり発症する場合もあります。これらの病気が長期化することによって、腎臓に問題が起き透析導入が必要になります。透析が始まると、約4時間をベッドの上で過ごし、体内の血液を一旦体外に排出し、機械で不要な老廃物を取り除き、その後体に戻すという作業を週2～3回行います。
治療による拘束時間だけではなく、食事の制限や旅行なども制限されるため、日常生活の拘束が余儀なくされるのです。
生活習慣病は、治療や予防が可能です。定期検診や定期診察で早期発見、早期治療、生活習慣の見直しをお勧めします。

■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科の受診を希望される方は、必ず来院前に電話でお問い合わせをお願いします。
※詳しくは本紙をご覧ください。
当番医：3月3日(日)
休診日：3月20日(水)は祝日のため休診