文字サイズ
自治体の皆さまへ

自立支援協議会だより

28/37

鹿児島県中種子町

■発達性ディスレクシアをご存じですか?
種子島地区基幹相談支援センターの荒木です。
当センターが開設されてから、おかげさまで多くの方々にご利用頂けるようになってきました。現在、相談の大半が子どもたちに関するものとなっており、その中でもとりわけ学習に関する相談が多くなっています。
日頃、学校に行きにくくなっているお子さんの相談を伺う中で、読み書きに困っていると思われることが度々あります。音読をしてもらうと、低学年であれば一文字一文字をたどたどしく拾い読みしているような様子が見られ、文字を単語のまとまりとして捉えることが難しかったり、助詞「は」や「へ」を正確に読めなかったり、じゃじゅじょや、きゃきゅきょなどの拗音や小さな「っ」促音が読めなかったりといった状態です。また読後に内容を問うと、理解が曖昧なことも多くあります。
こうしたお子さんの就学前の様子を聞くと、文字に対する興味関心が薄かった、言葉の言い間違えが多かった、しりとり遊びを楽しめなかった、逆さま言葉が苦手だったなどの様子がみられていたことがわかります。
このような子どもたちは発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)である可能性が高いのですが、音読時の流暢性や正確性、文章の解釈を本人の努力だけで補うことはとても難しいことです。
発達性ディスレクシアの最終的な診断は医師が行いますが、その傾向の有無を検出する目的で作られたスクリーニング検査を受けてもらうことでわかります。
発達性ディスレクシアのお子さんは、頭の中で音を正確に聞き分け、分解したり合成する時の音韻意識の働きが弱いと言われており、視覚的な文字を音に変換することに困難を抱えています。スクリーニング検査ではそういった音韻意識の弱さの有無を知ることができます。

お問い合わせ先:種子島地区基幹相談支援センター
【電話】28-3633

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU