■中種子町の玄関 浜津脇港
中種子町、星原校区にある浜津脇恵比寿神社の石碑によると
浜津脇港は西暦1908年、明治41年9月15日に現在の基盤となる港が起工され、同年11月29日に竣工された。
大正、昭和の時代を漁港、木炭の積み出し、客船の寄港で中種子町の商業港として浜津脇の町とともに賑わった。
昭和35年に近代的な港としての築港が始まり、近代的な漁港および砂の積み出し港として現在に至っている。(以下省略)
とあります。
当時は炭の仲買業者が3件、砂糖小屋もあり炭や黒砂糖を積み出していました。日用品や食料品も浜津脇港から入っていました。まさに中種子町の玄関口だったのです。
当時の港は浅く艀(はしけ)を使って沖の船に人や荷物を運んでいました。地元の中学生は船に荷物を運びお金を稼いでいたそうです。
また、炭焼職人は16番や万波辺りから馬車で炭を港に運び売ったお金で港近くの飲み屋でお酒を飲むのが恒例になっていたようです。
帰りは飲みすぎても馬車に寝転んでいれば勝手に馬が自宅まで連れて帰ってくれたと言うエピソードも残っています。
(町文化財保護審議会 住岡 重寛)
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