文字サイズ
自治体の皆さまへ

島の四季彩 ジャノヒゲ(キジカクシ科)

31/32

鹿児島県中種子町

漢字表記:蛇の髭
別名:リュウノヒゲ(竜の髭)
原産地:北海道(南西部)~九州、朝鮮・台湾・中国
栽培適地:やや湿った土壌の半日陰
繁殖法:株分け、実生
島内には自生はなく、寺や家庭の庭で栽培されています。高さ10~25cm、幅数mmで、地際から株立ちとなる常緑の多年草です。花期は夏で、葉の陰に隠れる程度の高さ約10cmの茎頂付近に白~淡紫色のラッパ形の小花をバラバラと付けます。花後、濃緑色の球形の実(植物学上は種子)を形成し、冬には径7mm程の瑠璃色となります。本土では、写真のように雪中にある、玉のような景色を見ることができます。意外に知られていませんが、根の肥大部は生薬名で麦門冬(ばくもんどう)と言い、漢方では鎮咳・去痰・強壮などの効果があるとして、咳痰の多い風邪などに処方されます。島内自生の同属のジャノヒゲ属植物では、シラン(2008年2月号に掲載)があります。島内自生の類似植物にヤブラン属(種子は紫黒色に熟す)のヒメヤブラン1種のみがあります。
写真・資料提供:香月茂樹さん(元薬草試験場長)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU