新年あけましておめでとうございます。
町民の皆さまにおかれましては、輝かしい令和7年の新春をお迎えのことと拝察し、心より新年のお喜びを申し上げます。
昨年を振り返ってみますと、年明け早々の1月1日に石川県能登地方を震源として発生したマグニチュード7・6、最大震度7の地震により241人の尊い命が失われました。
また、元日の地震からの復興の兆しが見えてきた中で、9月には能登地方での豪雨災害により15人の命が失われ多くの住宅が損害を受けました。
さらには、11月にも震度5弱の地震が発生するなど地域住民にとっては不安な状況が続いています。
これらの災害によりお亡くなりになられた方々に対し、心からご冥福をお祈りするとともに被災された方々に対しましてもお見舞いを申し上げます。そして一日も早い復旧、復興を願うばかりです。
近年の激甚化、頻発化する自然災害などに対しては日頃からの防災意識をより一層高めていくことがなにより肝要であると考えます。
さて、世界に目を向けますとロシア・ウクライナの紛争は、終わりの見えない争いとなり、中東地域におきましても停戦合意はなされたものの、いまだ予断を許さない状況となっています。
こうしたことが日本経済に多大な影響を与え、我が中種子町の町民生活にとっても深刻な問題となっています。特に世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇などにより家計の負担が増し、生活への悪影響を及ぼしています。
本町においても肥料、飼料、原油価格などの高騰により大きな影響を受けている農業者を支援するため、あらゆる方策を実施してまいりました。国に対しても物価高騰対策と併せてさらなる支援を強く要望してまいります。
馬毛島における基地整備につきましては、諸般の事情により工事の遅れが発生し、完了時期が延びることが発表されました。そうしたことが町民生活に支障のないよう防衛省とも協議を進めてまいります。
また、再編交付金につきましても町民の声も聞きながら有効な活用を図ってまいります。
少子高齢化の進行が止まらない状況下ではありますが、町は自分たちでつくっていくものであることを強く意識して、自治の基本である「自助」「互助」「公助」を自ら積極的に実践する覚悟が必要だと考えています。
そうした中、昨年10月には、5年ぶりに町民体育祭が実施されました。久しぶりの大きな行事で大いに盛り上がりました。改めて、中種子町の力強さ、エネルギーを感じることであり、「よいらーいき」の精神の大切さを思うところでした。
町議会としても、これまで以上に町民の多様な意見を町政に反映させる責務を担うことから、議員一人一人が研鑚に努め、資質の向上を図ることはもとより、議会がもっと身近な存在でなければならないと考えます。
本年も全議員が一丸となり、中種子町の豊かなまちづくりの実現と発展に尽くしてまいります。さらなるご支援・ご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。
結びに、町民の皆さまのご健勝とご多幸を祈念申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。
議長 迫田 秀三
<この記事についてアンケートにご協力ください。>