公立病院だより

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■食べ方上手は一生の得
皆さん、「日本人の食事摂取基準」をご存じですか?これは私達日本人が、食事からどれくらいのエネルギーや栄養素を摂ればいいのかを、国が健康増進法に基づいて示した基準です。この食事摂取基準は、5年ごとに食事摂取の現状や最新の知見に基づき改定が行われます。現在刊行されている2020年版から2025年版へ令和7年4月1日からバトンタッチされます。でもなぜ、このように5年ごとに食事摂取基準を改定していく必要があるのでしょうか?それは、食の在り方が年月とともに変化し、その変化に伴い健康な体作りのための新たな指標が必要となるからなのです。
私たち人間は、他の生き物には見られない高度な科学技術を駆使し、食物の栽培や調理、加工等、特殊な技術を手に入れ、多種類の生物を食料として獲得してきました。今や、食物連鎖の頂点は人間となっています。その結果、私たちの食事は豊かになり、単に生命を維持するためだけの食事から、多種多様な物をおいしく、楽しく食べる娯楽や文化にまで「食」が高められています。確かに食べることは喜びです。楽しみです。でも一番の目的は生命を維持すること。ですから、ぜひ、皆さん、自分の口に入るもの、入れようとしているものが、自分の体が必要としているものか考えてみてください。意識してみてください。自分で選んだ食事が自分の体を作ります。何を、どれくらい食べれば自分の体が健康になれるのか、健康を維持できるのか、日本人の食事摂取基準等の正しい情報を手に入れ、健康で生き生きとした毎日を過ごすために、食べ方上手になりましょう。自分の健康を守り育てることができるのは自分だけです。つまり、食べ方上手は一生の得なのです。

■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科の受診を希望される方は、必ず来院前に電話でお問い合わせをお願いします。

野田先生の診療日：2月3日(月)午後～7日(金)午前・17日(月)午後～21日(金)午前
当番医：2月9日(日)

公立種子島病院　管理栄養士　岩澤　裕子
【電話】26-1230